8UPPERS �� ページ23
＿
MAC「ALICE！もう無理や！一旦退散するで！」
ALI「待って！でもまだ中に子供が…」
JAC「これ以上おったら俺らも焼けてまう！」
ALI「嫌や！あの子何も悪ないやんか！助けな…！」
ARS「ALICEっ！」
GUM「あかんよ！」
ARSENALとGUMに抱えられ、無理やり外に連れていかれる。
ALI「嫌や！放して！嫌やっっっ！！！」
＿
数年前に受けた依頼で、私は、巻き込まれただけの罪の無い子供を助けることができず、それがトラウマとなって、しばらく子供と関わることを避けていた。
ALI「私が弱いから…もっともっと強かったら、あの子は死なんで済んだかもしれんのに…。」
JAC「…確かに辛いのはわかるけど、それは過去の話や。起こってしまったもんをいつまでも引きずったってしゃあないやろ。」
JACKYの言ってることは正しい。でも…
ALI「正直…怖いねん。」
JAC「え？」
ALI「別にエイトのこと嫌いなわけちゃうし、できることなら一緒に遊んだりしたいよ？
せやけど、もし、私と一緒におって、エイトにもしものことがあったら…私、エイトを守れる自信ない。前の買い物の時だって、MACが来とらんかったら、どうなってたかわからん。
だから、エイトに近づくのを恐れてる自分がおる。」
JACKYは、一瞬驚いた表情を見せたが、
JAC「はぁ−。」
ため息をついて、私に向き直った。
JAC「そんなんやったら、いつまでたってもエイトどころか、守るべきもん守れへんわ。」
ALI「…！」
JAC「ALICE。今まで何のためにトレーニング続けてきたん？あん時みたいにならへんように、同じ失敗を繰り返さんようにってやってきたんちゃうの？
そんなら、もっと自分の力信じてみいや。…ALICEは前よりも確実に強くなっとる。なのに発揮しないでどうすんねん。
…それとも、また後悔するんか？」
ALI「…後悔、したくない。」
JAC「ほんなら、今、ALICEがせなあかんことは、こんなことやないんちゃう？」
JACKYの言う通りだ。
今の私は、過去から、そしてエイトから逃げてるだけや。
JACKYのおかけで、大事なことに今、気づけたよ。
ありがとう。
ALI「…エイトのとこ、行かなきゃ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちこ | 作成日時：2020年11月11日 20時
