◎歯科検診◎ ページ14
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潤side
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お父さんのトラウマのせいで、
通えなくなった場所はたくさんあって。
そのうちの1つが歯科。
あの待合室まで聞こえる削る音や泣き声…。
怖くて気持ちがそわそわしちゃって、
口を開けてじっとしている事が出来なくなって…。
結局、フラッシュバック起こして。
過呼吸になりかけて、
歯科で何も出来ずに帰ってきたことがある。
智にぃが一緒に行ってくれてたんだけど、
もちろん俺を責める事はしなくて…。
すぐに、打開策を考えてくれて。
それが訪問歯科。
お願いすると家に来て歯をみてくれる。
俺は学校の歯科検診のタイミングに
あわせて来てもらってて。
お父さんの事件があってから、
全然来てもらってなかったんだけど…。
学校も行けるようになって、歯科検診の時期がきたから。
久しぶりに、来てもらうことに。
潤「さと、に…」
智「息苦しくなってきちゃった？」
潤「ん、ちょっと…」
智「そっか、まだ先生来るの1時間後だから…ね？」
俺は一向に訪問歯科に慣れなくてそわそわ。
1時間以上前から落ち着けなくて…。
ピーンポーン…♪
智「あ、来たね」
智にぃが玄関に行って、先生の声が聞こえて。
歯「潤くん、こんにちは」
潤「…っ、智、に…」
智「だいじょうぶ…」
智にぃが傍に来てくれて思わずしがみつく。
何が怖いのか、俺にも分からなくて…。
歯「久しぶりだもんね、緊張しちゃうよね」
智「もう1時間以上前からそわそわしちゃったね」
歯「お、そっか。じゃあ緊張して疲れちゃうね。
早く終わらせようね〜。今日はお兄さんの膝でみようか」
先生と智にぃはすごく優しい空気で包んでくれて…。
智にぃの膝に頭を乗せて、寝転がる。
歯「お兄さんにライト持っててもらおっか。
潤くん、このミラー今からお口に入れるからね」
智「潤、みてほら潤の好きな紫」
歯「お、潤くん紫好きなの？
良いこときいたな〜、次からも紫持ってくるね」
潤「ん…」
俺は頷くしか出来ないのに、ニコニコしてくれる先生。
歯「よし、じゃあお口開けてくれるかな〜？」
潤「…っ」
歯「お、上手だねぇ」
若干震えつつ、俺は口を開ける。
何でこんなに俺は弱いんだろう…。
智にぃもいて先生も優しくて。
怖いことなんてないって、分かってるのに…。
込み上げる恐怖心を抑える事が出来ない…。
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みゅうな(プロフ) - ちぷさん» お読みいただきありがとうございます。そうですね…たくさんあるお話の中の彼らと一緒に現実で揃う日を一緒に楽しみに待ちましょう。ゆっくり楽しみながら更新致しますので、楽しんでいただければ幸いです！ (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - RedButterflyさん» お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただければ幸いです。 (2021年5月19日 23時) (レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
ちぷ(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます。大好きのお話なので嬉しいです。彼ら揃ったところを見られないのは寂しくて仕方ないけどそれでも好きな気持ちは変わらなくてずっと占ツクでお話を探してしまっています。ゆっくりでも更新してもらえたら嬉しいです！ (2021年5月12日 10時) (レス) id: 5d7000c446 (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2021年5月11日 19時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - ぴさん» ぴ様 お読みいただきありがとうございます。ゆっくり更新になってしまいますが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 3992cf7183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年5月10日 15時
