◎智にぃの悪夢◎ ページ1
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智side
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潤がいなくなって探して、お父さんから助けたあの日。
今でも鮮明に覚えてる光景、恐怖、焦り。
思い出したくもない、あの日の出来事。
それなのに…。
智「…やめろ！！」
手を伸ばしながらガバッと起き上がる。
智「くっそ…」
汗だくで起きる、深夜。
もう何日連続だ？あの日の悪夢…。
やけにリアルに夢の中で繰り返される。
包丁が潤の目の前まで迫る…届く前に目が覚める。
もう見たくない…そう思うのに。
智「ぅ…や、め…」
『助けにくるのが遅いからだ』
『もう、潤はいない』
『お前のせいだ』
必死に公園を探し回るも潤の姿がない。
まさか…間に合わなかった…？
そう思った瞬間、場面が変わって目の前には包丁をもつお父さん。
俺の目の前にぐったりと寝転ぶ潤。
まさか…まさか…。
『潤が、いなくなるぞ』
智「…っっ！！はぁ、はぁっ…」
目の前には真っ暗な俺の部屋。
もうやだ、もうやだ…潤がいなくなるなんて…。
潤が…いなくなる…なんて…。
智「あ、れ…？」
潤、いるよね…？
あの日、俺たちは間に合ったんだよね…？
智「潤…？」
――もしかして、間に合わなかった？
智「…っ、うぅっ…」
思わず吐き気が込み上げ急いでトイレへ。
智「げほっ、げほっ…おぇっ…」
嘘だ、間に合った。助けた方が現実だ。
『潤が、いなくなるぞ』
脳内に響くお父さんの声。
智「…るさい、うるさい…っ」
悪夢と現実がごちゃ混ぜの感覚。
吐き気が落ち着いてから、そっと潤の部屋へ向かう。
潤「すぅ…」
智「…よかっ、た…」
気持ちよさそうに眠る潤の姿に、思わず涙がこぼれる。
そうだ…間に合った。俺たちが助けた。それが現実。
智「最近、調子良いもんね…よく寝てる…」
最近の潤は体調や精神面を崩すことなく学校へ行けている。
食欲はない日もあるが…安定した日々。
ベッドの横に座り込み、頭を撫でる。
潤には…みんなには、あの日の悪夢を見るなんて言えない。
４人にとっても思い出したくない過去なのに…。
智「はぁ…」
寝た気がしないけど…もう一度寝る気にもならない。
潤が、悪夢を見た後に眠るのを怖がる気持ちが分かる。
これは辛い…しかも、潤は何回も悪夢に苦しめられているんだ。
智「しっかりしないと…」
こんな事で弱って…情けないな。
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みゅうな(プロフ) - ちぷさん» お読みいただきありがとうございます。そうですね…たくさんあるお話の中の彼らと一緒に現実で揃う日を一緒に楽しみに待ちましょう。ゆっくり楽しみながら更新致しますので、楽しんでいただければ幸いです！ (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - RedButterflyさん» お読みいただきありがとうございます。楽しんでいただければ幸いです。 (2021年5月19日 23時) (レス) id: 984ee72405 (このIDを非表示/違反報告)
ちぷ(プロフ) - こんにちは！更新ありがとうございます。大好きのお話なので嬉しいです。彼ら揃ったところを見られないのは寂しくて仕方ないけどそれでも好きな気持ちは変わらなくてずっと占ツクでお話を探してしまっています。ゆっくりでも更新してもらえたら嬉しいです！ (2021年5月12日 10時) (レス) id: 5d7000c446 (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。楽しみにしています。 (2021年5月11日 19時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
みゅうな(プロフ) - ぴさん» ぴ様 お読みいただきありがとうございます。ゆっくり更新になってしまいますが、楽しんでいただけたら幸いです。 (2021年5月10日 22時) (レス) id: 3992cf7183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2021年5月10日 15時
