○潤 ページ49
･
『汚い』って考えでいっぱいだった心に、
智にぃの言葉が優しく入ってくる。
そうだよ…俺の体は1つだけ…。
俺も…汚いなんて思いたくない。
だって…にぃ達がたくさん愛情をくれたから…。
潤「お、れも…」
智「ん…？」
潤「きた、なくない…だいじ、なの」
智「そうだね…」
潤「んっ、ん…」
ポロポロ溢れる涙。
離れて聞いてたにぃ達も側に来てくれる。
みんなが俺の頭を撫でてくれて、ほっとする。
智「確かに、見たくない日もあると思う。
だけどさ…それで全部が見えなくなっちゃうのは
悲しいと思うんだ」
涙でぼやけながらもにぃ達の顔が見えて。
確かに、身体を見るのは辛かったけど…。
視力低下して大好きなにぃ達の顔が見れない方がもっと辛い。
潤「…にぃ達の、顔…見れないのやだ…」
でも…まだ心のどこかに身体を見たくない気持ちもあって…。
潤「今日は、お風呂お願いしてもいい…？」
智「もちろん。明日も、明後日も一緒に入ろうよ」
潤「ふふ、ありがとう…」
その後、お風呂一緒に入ってくれて。
久しぶりに心から笑えて楽しいお風呂。
着替える時に痣が見えて少しドキッとしたけど…。
智「目瞑ってていいよ」
潤「ん…」
パッと智にぃが着替えさせてくれて。
髪も乾かしてくれた。
夕飯も食べて、もうそろそろ寝る時間。
今日は智にぃが一緒に寝てくれるみたい。
潤「…」
智「ん？なぁに？(笑)」
潤「顔、見えるなぁって思って」
智「ふふ、あんま見られたら照れちゃうよ」
久しぶりににぃの顔見ながら寝れる安心感。
目を閉じようとしたんだけど…。
潤「…っ？」
智「どした？」
何でだろ…なんか、寝るのが怖い。
自分でも何で怖いのか分からず智にぃを見つめる。
少し考えた智にぃはハッとした顔をして。
智「…あ、子守唄歌ってほしいの？」
潤「あ…」
そうだ…。
視力低下してる間ずっと歌ってもらいながら寝てたから。
潤「ん…」
智「いいよ？おいで？」
智にぃの腕の中へもぞもぞと移動する。
智「〜♪」
ポン…ポン…と俺の背中をたたきながら子守唄を歌ってくれて。
その優しさと温かさにすぐ睡魔が襲ってくる。
潤「ん…ん…」
まだ聞いてたいのに…。
そう思って頑張って目を開けようとするも智にぃにはお見通しで。
智「ふふ、明日も歌ってあげるよ。大丈夫…おやすみ」
そう言われて、スーッと眠りに落ちた。
ありがとう、にぃ達。
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NOA(プロフ) - 焦らずゆっくりでも大丈夫です！ずっと楽しみに更新を待っていますよ (2021年5月8日 12時) (
レス) id: 330ab0f696 (このIDを非表示/違反報告)
空 - そして、みゅうなさんのファンがいることを覚えておいてほしい。私のわがままですが。私はみゅうなさんの書いた小説が本当に大好きです。この小説を書いてくれて、私に人の優しさと愛情を教えてくれてありがとうございます。本当に感謝しています。 (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
空 - みゅうなさん、お久しぶりです。コメントを送るたび、更新を続けてほしいと願う反面、作者さんの負担になっているのではないかと不安でした。みゅうなさんが決めることに、私が何かを言う権利はないです。でも、できることなら、みゅうなさんの作品は残しておいてほしい (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています。この兄弟が大好きなので続きが読みたいです。なのでまた読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみにしています。きっと、色々な思いあるかと思いますが、一読者としましてはこれからも読みたいなと思っています。ここの兄弟が大好きです。また読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2019年1月3日 23時
