○和 ページ38
・
智にぃが寝ちゃうなんてよっぽど疲れてたんだ。
それを見せない人だから…。
俺らも気づいてあげればよかった。
智「潤、ごめん…」
謝る智にぃの背中を翔にぃがそっと撫でる。
すると段々と突っ伏してきて…。
智「すぅ…」
眠ってしまった。
ツー…と智にぃの瞳から涙が流れる。
お疲れ様の思いを込めてブランケットをかける。
それからしばらくして…。
潤「…んっ？」
翔「潤？起きた？」
智「…？潤…っ」
うっすらと潤が目を開ける。
ぼーっとした瞳で俺らを見渡して…。
潤「…にぃ、きてくれた…」
そう言ってふにゃっと笑う。
智「ごめん、怖い思いさせて…」
潤「…？」
夢と現実が混ざってるのかな…。
不思議そうな顔して俺らのことみつめてる。
和「潤くん、ここ病院ね」
潤「病院…なんで？」
わかりやすく潤にも説明する。
段々と思い出したみたいで潤くんの表情が強張る…。
潤「そ、だ…おと、さんが…っ」
まずい…瞳がキョロキョロしだした。
誰よりも先に智にぃが優しく潤くんの頬両手で包む。
すっかり兄の顔に戻ってる智にぃ…。
智「じゅーん？大丈夫、お父さんはいないよ？」
潤「で、もっ…りえ、さ…も…あ、ここ汚いっ…」
頬を包む智にぃの手を掴む潤くん。
きっと頬にキスされた感覚が残ってるんだろうね。
翔「大丈夫、二人共来ないよ」
4人でたくさん声掛けて体に触れる。
呼吸は苦しそうだけど過呼吸にはならずに済んだ。
潤「も…おうち、かえりた…」
潤くんが落ち着いたくらいで面会時間終了。
智にぃだけは簡易ベッド出してもらって残ることに。
それでも不安でいっぱいな潤くんはポロポロ泣きだす。
潤「やだっ…か、ずに…っしょ、にぃ…まさっ…に」
俺の袖をギュッて掴んでたけど離されて…。
潤「や、だぁ…」
和「また明日ね、潤くん！」
そっと頭を撫でて病室を後にした。
・
智side
・
みんなが出て行ったあと何とか落ち着いた潤。
俺の服はずっと掴んでるけどね…。
ご飯も食べて、あとは寝るだけ。
潤「んっ、さみし…んくっ…」
3人を思い出しちゃったみたいでポロポロ泣きだす…。
俺のせいでこうなっちゃったから胸が痛む…。
智「大丈夫、明日会えるよ。ね…？」
抱きしめて背中擦って声を掛け続ける。
潤「さ…と、に…」
智「ん…？」
潤「いて…ね…」
そう呟いて潤は眠りに落ちる。
ごめんね、もう絶対不安になんてさせないからね…。
・
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NOA(プロフ) - 焦らずゆっくりでも大丈夫です！ずっと楽しみに更新を待っていますよ (2021年5月8日 12時) (
レス) id: 330ab0f696 (このIDを非表示/違反報告)
空 - そして、みゅうなさんのファンがいることを覚えておいてほしい。私のわがままですが。私はみゅうなさんの書いた小説が本当に大好きです。この小説を書いてくれて、私に人の優しさと愛情を教えてくれてありがとうございます。本当に感謝しています。 (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
空 - みゅうなさん、お久しぶりです。コメントを送るたび、更新を続けてほしいと願う反面、作者さんの負担になっているのではないかと不安でした。みゅうなさんが決めることに、私が何かを言う権利はないです。でも、できることなら、みゅうなさんの作品は残しておいてほしい (2021年4月9日 6時) (レス) id: 1807a4795e (このIDを非表示/違反報告)
RedButterfly(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています。この兄弟が大好きなので続きが読みたいです。なのでまた読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 23時) (レス) id: 51dc9e08cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 更新ありがとうございます！いつも楽しみにしています。きっと、色々な思いあるかと思いますが、一読者としましてはこれからも読みたいなと思っています。ここの兄弟が大好きです。また読めることを楽しみにしています。 (2021年4月7日 22時) (レス) id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2019年1月3日 23時
