△２▼ ページ2
・
和「おはよ〜」
大学に着くと、冷たい空気と学生の声でいっぱい。
俺はいつも通り少し後ろの席に座り、脱力・・(笑)
和「あっちー・・」
今年の夏は、暑すぎる・・。
潤君、こんなに外と中で差があったら体調崩しそうだな・・。
こないだも、頭痛いとか言ってたし・・。
多分、会社は学校よりもっと涼しくなってるんだろうし・・。
・
なんて、学校に着いても潤君のことを考える。
俺は常に、潤君を中心に生活してる。
俺から潤君を取ったら、ほんと、何も残らないと思う。
・
――潤君と出会う前、どんな自分だったかな？
・
そんなの、思い出せないくらい、潤君といる。
――ていうか、思い出したくもない。
潤君に出会う前の自分なんて、過去の自分なんて。
――潤君に出会わなければ、俺はこんなに笑えてなんかないだろう。
・
・
和「・・ふふ」
なんか、そう考えるとすげー幸せだな、俺。
・
雅紀「あひゃ！え、何笑ってるの？こわー！」
和「・・あいばか。タイミング悪すぎ」
雅紀「えー！俺のせい！？」
バンッてバッグ置いて、顔を覗き込んでくる。
「俺のせい？俺のせいなの？」って繰り返すから、
「そうだよ」って答える。
そしたらさ？ゴンッて音とともに、顔を伏せるから。
和「・・めんどくせーなほんと」
雅紀「ひどいよ。俺はこんなに落ち込んでるのに。和のバカ」
和「和とかいうな。潤君以外が言うな」
雅紀「和！かずかず！」
和「・・・」
雅紀「えっ、怒ったの？ごめん！」
ガバッて顔上げて、俺の顔を見るからさ。
和「ばーか、怒らねーよ」
雅紀「よかった〜！びっくりした〜！」
・
そんな、くだらないやり取りをしてたら先生が来て。
・
「はい、もうすぐ夏季休暇に入りますが――・・」
先生の言葉に、チラッとカレンダーを見る。
潤君の誕生日が今月末。
今年は何しようか、まだ決めていない。
・
でも何となく、今年は物をプレゼントしたいなって考えてる。
まだ何も考えてないけど。
潤君にぴったりな物、何かないかな。
・
もちろん、もう前みたいにお金無理するつもりはないからさ。
俺の買えるもので、探すつもり。
・
あーでも、潤君なら何でも似合うな。うん。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 953人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょうちゃん(プロフ) - 続きが読みたいです！ (2020年5月19日 23時) (
レス) id: d034f78533 (このIDを非表示/違反報告)
梶 - おもしろかったです！たまに涙が出てくるようなシーンがあって話に夢中でした｡ありがとうございます♪ (2018年5月3日 12時) (レス) id: 11356a9e94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月18日 1時
