+*3*+ ページ13
・
潤「しょお、く・・っ」
智「俺じゃダメ〜？」
潤「んっ・・さと、く・・」
智「あ、俺でもいいの？ふふ、やった〜」
智が、泣き止まずにいる潤君の手を握って、
布団の横に寝転がって声を掛けてる。
潤くんも徐々に落ち着いてきて、智にぎゅうってしがみつく。
智「大丈夫、すぐ帰ってくるよ・・大丈夫・・」
潤「んっ、ん・・けほっ、けほっ・・」
落ち着いてきたけど、苦しくなったみたいで・・。
智「ちょっと、泣きすぎちゃったね・・」
潤「んっ、けほっ・・げほげほっ！」
智「体起こそっか・・もたれていいよ？」
泣きすぎてむせてる潤君を足の間に座らせて、
もたれかからせて背中をさする。
ぎゅうってしがみつく潤君は辛そうで、必死に呼吸を整えてる・・。
智「苦しいね、ゆっくりね・・」
潤「んっ、しょ、っ・・」
智「うん、会いたいね〜」
潤「っ、さと、く・・いる・・へ、き・・」
・
『智くんいるから、平気』
その言葉に智は嬉しそうに微笑む。
智「そっか、ありがとね〜」
・
・
和「けほっ・・ん、っ・・」
――――寂しくないわけ、ない。
家では咳したら智がすぐ背中さすってくれる。
温かくて、大きくて、安心する大好きな手。
でも俺はあんな風には甘えないし、泣かない。
ていうか、恥ずかしいからあまり出せない・・。
寝る時だって、同じ布団入って手繋ぐくらい。それで満足。
でも・・だからかな、ほっとしたような、安心したような微笑みはあんま見ない。
・
おれの、さとしなのに・・。
潤くんに対して、ぐるぐる黒い気持ちが渦巻く。
・
風邪で弱っているからかな・・。
いつもならそんなこと、少しも思わない。
だって、智が俺の事大切にしてるの知ってるもん。分かってるもん。
和「っ・・」
涙が出そうになって、慌ててこらえる。
和「・・けほっ・・げほげほっ！！」
でも堪えたら、ぎゅうって胸が苦しくなって咳が出る。
智「かず？どうした、苦しい・・？」
急に咳込むから、驚いたみたい。
智の腕の中の潤君はようやくうとうとしたみたいで、寝ちゃいそう・・。
もちろん、智は今潤くんから手が離せない。俺に、手は届かない。
和「んっ・・い、じょぶ・・」
潤「・・と、く・・ん」
智「和ごめんね、潤君寝そうだから・・」
和「・・」
智の服をぎゅうって掴む潤くん。
―――俺も、あんな風に甘えた方が、智は幸せなのかな・・。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1003人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
maria. - 初めまして！最後の相葉くんのクリスマスが嫌いな理由でクスッと来ちゃいました笑。この物語すっごい好きです！更新頑張ってください！！ (2018年1月20日 22時) (
レス) id: 3d597d0a9b (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 妖精まちゃきのクリスマスが嫌いな理由に、なるほど！でした。そっかそっかー。イブ生まれだもんねー(*´∇｀*)楽しいお話ありがとうございました(^_^) (2017年12月31日 7時) (レス) id: e2b269e835 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - みゅうなさんの小説好きすぎる、、、、、これからも頑張ってください！！ (2017年12月22日 17時) (レス) id: 28703ae35c (このIDを非表示/違反報告)
じゅき(プロフ) - みゅうなさん。こんばんは。みゅうなさんの小説が全部好きでどれも覚えるほど読みました笑 これからも楽しみにしています！ (2016年12月25日 0時) (レス) id: afa12c18ba (このIDを非表示/違反報告)
ナぁ(プロフ) - 続きがとっても気になって...よろしくお願いします.... (2016年2月16日 16時) (レス) id: 9e44bf35bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅうな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年1月25日 23時
