男子校の姫さん〜男子校に女子1人!?

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やっと西村君に離して貰えば悠真君に慰めてもらった。




男の子と触れ合ったりするのが苦手なのに、
あんな…。





「もう、拓海!
ぎゅーしちゃﾀﾞﾒだからね!」




「すまない…」



西村君は申し訳なさそうに謝っているが、
手の位置が気になる。


私の頭の上に手を乗せてます。





「あのー…そろそろAちゃんを
離して呉れると有難いんだけどな…」




八雲さんが苦笑いで此方へ来た。



悠真君にﾊｸﾞされ身動きがとれなくて
私はされるが侭大人しくしていた。




西村君とは違った女の子っぽい雰囲気が
懐かしく感じられて幸せな気分。




「A…。凄い懐かれたな」






「姫さん可愛いから仕方ないんじゃね?」




「双司。お前が懐いてる理由はそれか」




「それもあるけどさ…
なんか姫さん見てたら面白いし」





「…それは同感だ」









悠真君に離して貰えば八雲さんに
色んな話をしてもらっていた。





父さんには聞いていたけど、全寮制というのは
本当の様だった。学校に行けるのは嬉しいけど、
それがなんで元男子校で寮なの!!


地獄としか言い様がないよ






「部屋を用意したんだけど、ﾙｰﾑﾒｲﾄ
必要かなー…と思ってね」







『男ですよね?』




「…ごめん」






そりゃ元男子校に女の子が来る訳ないよね。




最近男女共同になったから
未だ女子寮はないらしい。




でも、ﾙｰﾑﾒｲﾄなら悠真君かな。




3年間くらいはずっと一緒にいれる人な訳だし、
悠真君となら色々と楽しそう。




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