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「うわっ、姫さん!
何してんだよ!!」





何してるのかは私が問いたいくらいです。





押しても"離れて"と言っても離れてくれず
先程から力が込もっている様な気がして
ならなかった。






暫くはこの侭で良いかなとは思ったけれど…
男が苦手な私にとっては物凄く苦痛な時間で
そんな考えは直ぐに捨てた。





悠真君なら可愛いから男というより女の子という
認識が強いから大丈夫なのだけれど







「拓海離れろよ!」








「ガガマル……」






ガガマル?




そういや、さっきも言ってたな…




私は気になりつつも離れる事に集中した。




この侭では一生離れてくれなさそうだ




「ほっとけばその内離れんだろ」





「十夜せんせー、拓海は普通と違ってー、
2時間くらいは離れないと思うよ?」




「接着剤でもついてんのか」




先生と悠真君は若干楽しそうな目で此方を見ていて
八雲さんは見ない振りをしている。



関わりたくない見たいな事止めて下さい!




心、傷付きますから!!







『悠真君…』



「なーに?」





『ガガマルって何?』



私は離れてくれない西村君を押しながら
悠真君に話し掛けた。




可愛らしく返事をした悠真君に少しばかり
ぎゅー、ってしたい衝動に掛けられたが
此処は我慢するしかない!






「ガガマルは…拓海の飼ってるワンちゃんだよ?」




「ワンちゃんって…拓海、動物飼ってたのか」




「そうそう。
ちっちゃくて可愛いチワワなんだよ!」





康坂君が西村君の服や腕を引っ張って私から
離れさせ様としてくれたが、本当に接着剤でも
ついてるかの様に離れてくれない。






それどころか寝てるっぽい…。






『チワワか…』







そう呟いた時に思った。




そのチワワと私に何の関係が
あるのだろうか?







ガガマルと名前を言いながら私に
抱き着いてきたとなると、簡単に考えて
チワワであるガガマルに私は似ていた…と。






『私って犬と同じレベルなんだ…』






「Aっち、どうしたの?」






『何でもない…気にしないで』





*

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Sati(*´・ω・`*) - ///////こ、更新頑張ってください//// (2014年1月9日 21時) (レス) id: 71a23d3344 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 康坂くんタイプッ!やばいー (2014年1月8日 14時) (レス) id: ef67f5a2ad (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - なのさん» 私も思いました! お姫様の憂鬱は少ししか知りませんが、結構似てますよね。たまたまだと思いますが; (2014年1月4日 10時) (携帯から) (レス) id: 5da70e5242 (このIDを非表示/違反報告)
空海 - 西村君ー!!! (2014年1月3日 23時) (レス) id: c19a04474f (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - ときめき止まんねぇ〜〜〜〜!!!!!!! (2014年1月3日 23時) (レス) id: 5edd1da9ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:苺パフェ | 作成日時:2013年12月23日 8時

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