Episode1608 ページ35
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しかし、秒でちゃぶ台に囲まれてしまった。
「すみません！すみません！すみません！」
ラビーが必死に謝り、小刀を構えたドロロが合図を送り、小雪も動き出す。
「…っ」
その様子をモニターで見ることしか出来ず、
ケロロはゴクリと生唾を飲み込む。
「っ！」
ジャキン、と刃が落ちる音が響く。
ちゃぶ台と戦っている内に、
ドロロの使っていた小刀が折れてしまったのだ。
「ドロロ！」
「すみません…！」
「………かくなる上は！」
意を決して、ドロロが手を結んで
満月に照らされながら高く飛ぶ。
「アサシンマジック！ちゃぶだーい！がえーーし！」
アサシンマジックを使ったドロロは
沢山の円盤を投げ付け、街に大きな爆発を起こすが、
焦げた痕跡はなく、ただ文字通りにちゃぶ台達がひっくり返っただけだった。
【ケロケロ作戦第100号全機停止】
「止まったみたいだなァ、クックック〜」
「…止まっている内に早めに処分した方が良いみたいだね」
「良かった…。ドロロのお陰であります」
「─良かったじゃないでしょ」
なんとか街の平和は守られて、全員が安堵していたのも束の間。
夏美の何処か冷たい言葉に体を震わせた。
「家の中めちゃくちゃにして…
キチンと全部元に戻すまで晩御飯も抜き、ガンプラも禁止よ」
「げ、ゲロ…。
まぁでも！ケロボールがあればあっという間でありますよ！
ねぇ冬樹殿！ケロボール貸して！」
「ダメよ」
「ゲロ！？」
「自分の力でなんとかしなさい！
自分でやったことの責任は自分で取るの！
良い？」
「夏美殿〜！」
ケロボールを貸すことも禁止と言われ、
自室へ戻っていく夏美にケロロは泣きそうな声で名前を呼ぶ。
が、彼女は無視を決め込んだ。
「軍曹…」
悲しげな冬樹の声にケロロは振り返る。
「仕方ないよ」
「冬樹殿…」
こればかりはフォローしきれないのか、
冬樹もそれだけケロロに言って自室へ戻って行く。
「……掃除、やりましょうか」
「そんなぁ〜！！冬樹殿〜！夏美殿〜！」
_______
「ったく、100回記念の侵略作戦がこのザマたぁ！
ちゃぶ台が暴走したのはクルルのせいだろう！」
「クルルは謎の怪電波のせいだって言ってたじゃん」
「電波はアイツの方だ！」
大人しく、ケロロ、タママ、ギロロ、ギララの4人で
めちゃくちゃになってしまった日向家を掃除し、
見事に失敗した100回目の侵略を愚痴っていた。
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カレー - もう書かないのですか？ (7月15日 23時) (
レス) id: e28367385f (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 窪庭瑠海さん» ご感想ありがとうございます。はい、おっしゃる通り、次の映画を執筆するのはケロロ対ケロロになります！ (2022年7月13日 19時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
窪庭瑠海 - とても良かったです。次はケロロ対ケロロですか？ (2022年7月13日 6時) (レス) id: 85da89b4cc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ガムさん» コメントありがとうございます。てゆーか、感謝感激！いつもこの小説を見てくれてとても嬉しいです。なんだか少し恥ずかしいですね笑この小説もアニメ沿いですと4シーズンに入ります。これからも見てくれると嬉しいです！ (2022年6月28日 14時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ガム - 先日コメントしたオリという者です！上手でうまい！それでいて実に素晴らしい！まさにGOOD & PERFECT！てゆーか完全無欠！＿＿まぁ茶番は置いといて文章、キャラ設定、イラストetc……Irobiさん語るには足りないです！これからも応援させていただきます！ (2022年6月27日 23時) (レス) id: 4a481b011a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年6月23日 0時
