★《My precious one》クエスター/レイ ページ23
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「えっ、Aちゃんが失踪！？」
「本当ですか牧野先生っ。」
牧野の言葉に、最上と明石が耳を疑った。
「ええ、一昨日から連絡が取れないんですよ。頼んでおいたメカの修理も途中ですし、今まで無断欠勤など一度もしたことなかったのに、おかしいんです。」
「蒼太、よくAさんに声をかけているだろ。何か知らないか？」
「いえ、僕は何も……。」
「そうですか……心配ですねぇ。」
─
──
───
──
─
「おかえりなさいませ、レイ様。」
「……ふふっ、実に良い気分です。アナタがワタシのモノになってくれて。」
クエスターのアジトで2人を出迎えるのは、純白のワンピースを身に纏うA。
かねてからAを狙っていたレイによって、数日前にここへ連れ去られてきたのだ。
恍惚とした声色でAの髪に指を通すレイに、ガイがからかうように告げる。
「お前が人間をそこまで気に入るなんて、よっぽどじゃねぇか、レイ。」
「えぇ、初めてですよ。ですから、いくらガイでもAに手を出せば容赦は……」
「そいつぁ要らねぇ心配だな。人間の女なんぞ、少しも興味ねぇよ。」
レイの言葉に重ねるように口を挟むガイ。それを聞いて、レイは愛想よく答えた。
「……そうですか。それは良かった。」
「そんじゃ、オレは一眠りしてくるぜ〜。」
ガイが奥の部屋へ消えると、レイはくるりとAの方を向いて呟いた。
「ワタシはずっとアナタが欲しかった。
純粋で無垢な魂、穢れを知らない澄んだ瞳、触れたら壊れてしまいそうな肉体。……それに技術者としての腕も申し分ない。」
レイはAの細い腰に手を回して抱き寄せる。
「他の人間は生きるに値しないですが、アナタはその価値があります。」
「ありがとうございます、レイ様。」
Aは心から嬉しそうな笑顔で答える。
「Aがワタシを愛してくれる限り、アナタを手放したりしませんよ。」
「私はレイ様を愛しています。この先も、ずっと。」
「……そうですか。それは良かった。」
レイはその言葉に、満足そうに片方の口角を上げる。
「──私も愛していますよ、A。」
その甘い口づけと共に、ギラリと煌めくレイの瞳。
それに呼応するように、Aの瞳もゆらりと光が灯る。
「ふふっ、永遠に愛し合いましょうね。
ワタシだけのA……。」
──溺れるほどの愛をアナタへ。
受け取る側が見ている世界は、果たして夢か幻か現実か……。──
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★《安息のひととき》富加宮 賢人→←★《ささやかな日常を君と》不破 諌
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 幽々華さん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません！リクエストありがとうございます！第10章にて続編を書きますので、ぜひお待ちいただけたらと思います(^^) (2021年12月17日 0時) (
レス) id: d79e2b38c6 (このIDを非表示/違反報告)
幽々華(プロフ) - 別の機会にでも剣崎君メインの「嘘色の祝福」後日談が見てみたい…… (2021年5月29日 2時) (レス) id: 1e7a7481f9 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 里香さん» ご感想ありがとうございます！強がる賢人と包み込む夢主ちゃん、という対比を意識したのでそう言って頂けて嬉しいです(*^^*)オチの芽依ちゃん私も好きです♪笑 またよろしくお願いします！！ (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» お返事遅くなりまして申し訳ありません。明けましておめでとうございます♪不破さんがツン担当してるのも良いですよね！嬉しいコメントありがとうございます。また今年もよろしくお願いします(^^) (2021年1月10日 22時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
里香(プロフ) - 賢人くんのお話、ありがとうございました。夢主ちゃんと賢人くんの関係性、最高でした。一番最後の芽依ちゃんも可愛かったです。 (2021年1月10日 21時) (携帯から) (レス) id: a371ba2978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2020年12月19日 20時
