★《私色に染まれ》アラン ページ35
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高校時代の友人の誕生日会に顔を出していたA。
帰り道でたまたま会ったマコトに途中まで送ってもらい、Aは自宅の扉を開ける。
いつものように、待つ人のいない部屋に声をかける。
「ただいま〜」
電気の点いていないリビングに佇む人影が、カーテンの隙間から射し込む月明かりにわずかに照らされる。
「……わっ！？……え、アランっ！」
まさかアランが家にいるとは思わず、Aは驚きの声を上げる。
アランはAに対し、にこりと笑顔を作って答えた。
「やあ、おかえりA。随分と遅い帰りじゃないか。」
「ご、ごめんっ。来るなんて聞いてなかったから……。」
「私も、今日Aが外出するなんて聞いてないぞ？」
決して荒い口調ではないが、静かな怒りが滲んだその声にAはびくりと肩を揺らす。
「それはそう……だけど。」
「前にも言ったはずだぞ。私に黙って出掛けるな、と。」
「……ごめんなさい。」
アランが一歩前に出れば、Aは一歩後退りする。
彼の手に捕まってはならない、と本能が警鐘を鳴らしている。
「どこに行ってたんだい？」
「友達の誕生日会に……。ほんとはもっと早く終わる予定だったんだけど、友達がかなり酔っちゃって。」
射抜くような冷たい眼差しがAを見つめる。
「……それでこんな遅くまで
「違うのアラン！マコトとは遊んでた訳じゃ無くて偶然……きゃっ」
Aの言葉を遮るように、アランがﾄﾞﾝｯと壁に手を付く音をたてた。
反対の手で、ゆっくりとAの細い首を押さえつけていく。
「噓つきなAの言い訳など、信じられるものか。」
「ごめ……なさ……っ。」
息苦しさと恐怖で、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙をこぼして謝るA。
ふっ、と解放されて膝から崩れ落ちる彼女を、アランは冷めた瞳で見下ろす。
「……私が�牋貳岫瓩任呂覆�ったのか？」
「一番だよっ、ほかの誰よりも好きだから！」
「本当に？」
「ほんとっ。嘘なんてついてない……！」
Aは咳き込みながら、信じてもらいたい一心で必死にアランの問いに答える。
「ならばもう一度問おう。……お前が愛しているのは誰だ？」
「ア、ラン様です……っ。」
「うん、上出来だ。私もAを愛しているよ。」
アランは人が変わったように優しい口調でそう言って唇を重ねる。
(──頭から足先まで、心まで、未来まで。
私色に染めてあげる。──)
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三日月サトミ(プロフ) - 克己ちゃんとの出会いの話のおまけがとても呼んでて楽しいですw京水さんが京水さんすぎて最高です！ (8月15日 8時) (
レス) @page36 id: 30bd0e0ce7 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» 嬉しいお言葉をありがとうございますm(_ _)m これからも自分のペースで頑張りますので、また次の作品でもよろしくお願いします(^^) (2020年9月9日 23時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - あずきさん» 感想ありがとうございます！私も迅大好きなので、書いてて楽しかったです(^^) 復活前は子どもっぽくて可愛いのに、復活後はスマートで大人っぽいなんてズルいキャラですよね笑 迅のかっこよさが上手く出せたか分かりませんが夢主の熱い片想い感が伝わったら嬉しいです！ (2020年9月9日 23時) (レス) id: 518184db7c (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 第8章まで続けていらっしゃること、本当に尊敬しています！無理のない範囲でこれからも頑張ってください！！次回作も楽しみにしております(^^)くっきーーさんもお体にお気を付けください！ (2020年9月6日 19時) (レス) id: 6fd94f281a (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 迅のお話ありがとうございました!!ﾋﾟｭｱｯﾋﾟｭｱなお話にｷｭﾝｷｭﾝしました!!書いたの自分かな？と思うほど迅の好きポイントが詰まってて尊かったです(失礼でごめんなさい)ゼロワン世界の住民だったら絶対こんな感じで迅に恋しちゃいます(泣) (2020年9月6日 19時) (レス) id: 6fd94f281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2020年7月18日 0時
