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そしてそれを聞くよりも先に、身体が動いていた。
「…バカ野郎」
「えっ、ちょっ」
ｷﾞｭｯ
触れていた右手を掴んで、そのままAを抱き寄せる大我。
「大…我…？」
「震えてるくせに…
変に強がってんじゃねぇよ。」
大我は小さく震えていたAの身体を優しく包みこむように抱きしめた。
「…怖い思いさせて悪かった。
ちゃんとAのこと守れなくてごめん。」
大我は自分の胸の高さにあるAの耳に、そっと囁くようにそう言った。
Aは大我の腕の中で、涙を堪えながら小さく左右に首を振る。
「ううん、そんな事ない…
大我はいつも私を守ってくれてる。
今だって、こうしてくれるだけで私は大我に救われてるよ」
「…本当か？」
「本当だよっ」
そう言って潤んだ瞳で笑うAと、渋い表情のまま納得してくれない大我。
それを見兼ねてAは、抱きしめられたままの体勢から少し背伸びをして大我の頬をむにゅっと両手で包んだ。
「私、大我がいてくれるなら何でも乗り越えられると思うんだ。
たくさん迷惑かけちゃうだろうけど…
それでもよければ、これからもよろしくね」
そう言うAの瞳には、嘘なんて欠片も無くて。
大我は、真っ直ぐに見つめるその視線に、吸い寄せられそうになるのを我慢した。
「…当たり前だ。
お前こそ、勝手にどっか行くなよ」
「うん」
.
休憩時間も終わりに近づいたため、二人で来た道を歩いていた。
完全に陽が沈み、吊るされた提灯の明かりがより輝く時間になっている。
大我は隣を歩くAの下駄の音を聞きながら、あるタイミングを見計らっていた。
仕事で離れる前に、一度だけ。
大我は、Aの結わいた黒い髪に引き寄せられるようにゆっくり近づいた。
ﾁｭｯ
周りに人が歩いているのを気にする素振りもなく、大我はAの額にキスを落とした。
「!?///」
「じゃあな」
驚いて固まるAをよそに、すたすたと焼きそば屋へ戻っていく大我。
その顔が真っ赤に染まっているのを、Aが知ることは永遠にできない。
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - サクラさん» 読了ありがとうございます(*^^*)自分でもいいストーリーが書けたと思っていたのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです♪(笑)また第３章でもお待ちしてます☆ (2017年9月21日 15時) (
レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - ツルギのお話読みました！本当もう期待以上にキュンキュンしました!!ありがとうございます (2017年9月20日 15時) (レス) id: fead634d8e (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですか。ありがとうございます♪ では、第３章にて^^ (2017年9月20日 13時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
封雲夜音 - いいえ、ただ確認したかっただけです。大我の話、待ってますね。応援してます。 (2017年9月20日 12時) (レス) id: bcd44cf1b6 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですね。遅くなっているのは申し訳ないのですが、今いただいているリクエストは移行後に書くとお知らせでもお伝えしました。何か不都合がありましたか？ (2017年9月19日 21時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2017年8月24日 17時
