・ ページ44
.
「バカ野郎…俺がどれだけ心配したか…っ!」
背中に感じる大きくて逞しいジョーの腕。
いつもは優しく回される腕が、今は痛いほどキツく巻き付いている。
それだけ心配の大きさが伝わってきた。
「…ごめん、変なこと言って…。
助けに来てくれてありがとう」
あまり身動きがとれないため、目の前の首元にキスをする。
いつもより少し強く、長く。
私が唇を離すと、ジョーは回していた腕を解いて私の頭を優しく撫でた。
「…そこじゃなくて、こっちにしろよ」
そんなことを言いながらジョーは、私の顎を掴みそっと上向きにする。
そして吸い付くようなキスが降ってきた。
大好きな温かいジョーの唇と手に触れ、その時に気付いた。
あんな状況でも冷静で居れたのは、無意識にジョーが助けに来てくれるって信じてたからなんだね。
だから私は独りでも、泣いたり嘆いたりせずに貴方を待てたんだ。
…それほどまでに私の心の中にジョーが居てくれてる。
そう考えたら、これから先起こるであろう色々な嫌な事もジョーのおかげで乗り越えられそうな気がする。
……なんて。
本人には言えそうに無い言葉を考えていた。
でもせめて言わない代わりに…
「ありがとう、大好きだよ」
そう言って自分からジョーにキスをした。
助けてくれたことや日頃のお礼を込めて…。
.
(なんかジョーが王子様みたいだったなぁ〜)
(…当たり前だ。
そういうお前こそ、拐われるなんてお姫様みたいだな)
(えへへ〜♪)
(褒めてない。
ちゃんと反省しろ、バカ)
.
★《ケーキよりも甘いのは?》チェイス→←★《心の中にいつも》ジョー・ギブケン
107人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - サクラさん» 読了ありがとうございます(*^^*)自分でもいいストーリーが書けたと思っていたのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです♪(笑)また第3章でもお待ちしてます☆ (2017年9月21日 15時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - ツルギのお話読みました!本当もう期待以上にキュンキュンしました!!ありがとうございます (2017年9月20日 15時) (レス) id: fead634d8e (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですか。ありがとうございます♪ では、第3章にて^^ (2017年9月20日 13時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
封雲夜音 - いいえ、ただ確認したかっただけです。大我の話、待ってますね。応援してます。 (2017年9月20日 12時) (レス) id: bcd44cf1b6 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですね。遅くなっているのは申し訳ないのですが、今いただいているリクエストは移行後に書くとお知らせでもお伝えしました。何か不都合がありましたか? (2017年9月19日 21時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2017年8月24日 17時