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★《何をしてでも》スティンガー ページ28

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陽が沈み終わる少し前の時間帯。




空はオレンジ色から夜の黒色に変わり始めている。






Aは最近誰かに後をつけられているような気がしている。




足音や視線や……



証拠なんて無いけど、それが余計に恐怖を感じさせる。







「……A?」






俯きながら歩いていると、突然スティンガーに名前を呼ばれて顔を上げる。





「スティンガー…どうしてここに?」






「…出撃して、その帰りだ。」






少し考えてからそう言うスティンガーに、思わず笑みがこぼれる。





きっと普通にここで待っててくれたんだろうな…。






「そうなんだ、お疲れさま!」






「Aは?」






「私も今帰りだよ」






私がそう言うと、スティンガーはさりげなく隣に来てくれた。





「そうか、なら家まで送る。」






「え、いいよ!申し訳ないし…」






「…俺が送りたいだけだ。気にするな」






そうぶっきらぼうにスティンガーは言うけど、ほんとはとても優しい性格だ。







「ありがとっ

…ほんとはすごく助かる」







「…どうしてだ?」







スティンガーが聞き返してきて、そこでそういえば言って無かったな…と思い出した。







「……実はね、最近誰かに付けられてる気がして…。」





「なんだと!?」





少しだけ言うのを躊躇ったけど、隠してもしょうがないし…。

思い切って打ち明けると、スティンガーにしては珍しいくらい大きな声を出して驚いていた。






「あっ、そんなオオゴトじゃないの!

なんとな〜くなんだけど…。」







「…分かった。

大丈夫だ、Aは俺が守る。」








スティンガーはそう言って、私の右手をぎゅっと握ってくれた。








.









二人はしばらく普通に歩いて帰っていた。



他愛もない話をしながら。







しかしAは不意にゾクリと背筋に寒気が走った。



思わず足が止まる。





やばい、誰かに見られてる…。








「Aっ、来い。」






スティンガーはそれを感じとって、私を道の端へ抱き寄せた。








温かいスティンガーの腕に包まれたおかげで、全身の鳥肌は収まり、冷や汗も落ち着いてきた。






「お前はここにいろ。

ここから動くなよ」







「えっ、ちょっと!?」









スティンガーはそう言い残すと、暗闇に姿を消してしまった。

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くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - サクラさん» 読了ありがとうございます(*^^*)自分でもいいストーリーが書けたと思っていたのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです♪(笑)また第3章でもお待ちしてます☆ (2017年9月21日 15時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - ツルギのお話読みました!本当もう期待以上にキュンキュンしました!!ありがとうございます (2017年9月20日 15時) (レス) id: fead634d8e (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですか。ありがとうございます♪ では、第3章にて^^ (2017年9月20日 13時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
封雲夜音 - いいえ、ただ確認したかっただけです。大我の話、待ってますね。応援してます。 (2017年9月20日 12時) (レス) id: bcd44cf1b6 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですね。遅くなっているのは申し訳ないのですが、今いただいているリクエストは移行後に書くとお知らせでもお伝えしました。何か不都合がありましたか? (2017年9月19日 21時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2017年8月24日 17時

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