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今にも零れそうな大粒の涙を、必死に堪えながらそれを言うA。
黎斗はその言葉を聞き、瞬時にAの考えを理解した。
(…彼女はきっとポッピーを…)
「待ってくれ！それは誤解だ。
確かにポッピーを愛してはいるが、それはクリエイターとしての“ 愛着 ”にすぎない。」
黎斗はAに駆け寄り、俯くAの顔を覗き込んで言った。
彼の表情には、珍しく焦りの色が滲んでいる。
「……でもお母さん…なんですよね？」
「あぁ。彼女は私の母から生まれたバグスターであり、私が最初にプログラミングしたキャラクターなんだ。
……自分でも一番思い入れが強いキャラだとは認識していたが…
……君の目にそう映ってしまったなら、もう言い訳がましいことは言わないよ。
……申し訳ない。」
頭に昇ってた血が一気に降りてきて、徐々に冷静さを取り戻していくAの心と頭。
あぁ、私こんな所に来てまで何言ってるんだろ…
大好きな黎斗さんに頭を下げさせてしまうなんて…
…それも私の醜い嫉妬のせいで。
「…ぁ、謝らないで下さいっ
黎斗さんは何も悪くありません。
……私が勝手に嫉妬してるだけなんです、二人がとっても親しいから。
……ほんと面倒くさい女ですよね。」
「面倒くさくなんかないさ。
Aさんの新しい一面が見れて、私は嬉しいし、なにより不機嫌な顔が可愛い。」
「…そんなことないです。
せっかくのお祭りなのに、嫌な気分にさせてしまってすみません。」
そう言って深々と頭を下げるA。
その仕草と同時に作られる地面の小さな染み。
黎斗はそれを目で追いつつ、Aの肩に手を置いて顔を上げさせる。
そして目線を合わせるために少し屈んで、彼女の目を見てこう言った。
「この場に来なければ味わえなかった経験さ。
私も大事なことをちゃんとAさんに言えてよかった。」
「…私も、聞けてよかったです…」
「そうか。
じゃあ仲直りのシルシとして…」
ﾁｭｯ
Aの唇を下から包むようにキスをした黎斗。
Aの頬を伝って流れる涙は、黎斗の頬まで濡らした。
一度唇を離すと、黎斗はAの首筋に顔を埋める。
「ちょっ！黎斗さん!?///」
「大丈夫、暗いからもう見えないよ」
「いや、そーゆーことじゃなくって！///」
「だって“ シルシ ”って言ったじゃないか」
「…そんなのズルいよ///」
…来年はどこのお祭りに行こうか？
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くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - サクラさん» 読了ありがとうございます(*^^*)自分でもいいストーリーが書けたと思っていたのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです♪(笑)また第３章でもお待ちしてます☆ (2017年9月21日 15時) (
レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - ツルギのお話読みました！本当もう期待以上にキュンキュンしました!!ありがとうございます (2017年9月20日 15時) (レス) id: fead634d8e (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですか。ありがとうございます♪ では、第３章にて^^ (2017年9月20日 13時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
封雲夜音 - いいえ、ただ確認したかっただけです。大我の話、待ってますね。応援してます。 (2017年9月20日 12時) (レス) id: bcd44cf1b6 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(ﾟﾚ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですね。遅くなっているのは申し訳ないのですが、今いただいているリクエストは移行後に書くとお知らせでもお伝えしました。何か不都合がありましたか？ (2017年9月19日 21時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くっきーー(ﾟﾚ゜) | 作成日時：2017年8月24日 17時
