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★《永久の迷宮》ナーガ・レイ ページ13

.




「…アキャンバー、寄りたい所がある。」






ピンポーン







「はーいっ」




モニターで扉の向こうに銀髪の青年、ナーガがいると分かったAは、何の躊躇いもなく鍵を開けた。







彼の頬に、いつもと違う紋様が浮かんでいるのに気付かず……。








ガチャッ








「あ、ナーガ君!どうし…」







ダンッ








ナーガはAの言葉を聞き終わる前に、強引に扉を開けて玄関に入ってきた。






驚いて固まるAの腕を強く引っ張るとそのまま壁に叩きつけた。





Aはその衝撃を背中に受け、苦しそうな声をもらす。







「…うっ…!」






「聞いてよ、A
俺は遂に感情を手に入れたんだよォ」





そう言ってナーガは、狂気じみた笑みを浮かべてAの頬を指でなぞった。



恐怖で震えそうな身体を必死に堪えながら、Aはナーガを見つめる。






「いいねェ…その歪んだ表情
もっと見せてよ…」






ナーガはそう言うと、Aの唇に噛み付くようなキスを落とす。







「痛っ」



何回かのキスの後、Aが思わずその声を上げると、ナーガは満足そうに笑った。





「…楽しいねェ」






ナーガにペロリと口の端から流れる血を舐められる。




先が2つに割れた、蛇のような舌で。






「ナーガ君…!」







「俺はアキャンバーに付いていく。
Aも来たいだろ?」






「…そんなわけな…!?」





ナーガはAの言葉を遮るように、Aの首に手を回す。




ギリギリと力がこもっていく両手。





微笑みを浮かべながらAの首を締めるナーガの顔はどこか哀しさが滲む。






Aは口を開けるが、声を出すことも息を吸うこともできずにいた。





だんだんと意識が遠のいていくA。








彼女の手がナーガの頬に触れる寸前で、Aの意識は深い暗闇に堕ちていった。









「これで、Aと一緒に居れるねェ」








そう、ずっと。ずっと。







.

●《たまには自分と》九条 貴利矢→←作者から☆5



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くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - サクラさん» 読了ありがとうございます(*^^*)自分でもいいストーリーが書けたと思っていたのでキュンキュンしてもらえて嬉しいです♪(笑)また第3章でもお待ちしてます☆ (2017年9月21日 15時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - ツルギのお話読みました!本当もう期待以上にキュンキュンしました!!ありがとうございます (2017年9月20日 15時) (レス) id: fead634d8e (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですか。ありがとうございます♪ では、第3章にて^^ (2017年9月20日 13時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)
封雲夜音 - いいえ、ただ確認したかっただけです。大我の話、待ってますね。応援してます。 (2017年9月20日 12時) (レス) id: bcd44cf1b6 (このIDを非表示/違反報告)
くっきーー(゚レ゜)(プロフ) - 封雲夜音さん» そうですね。遅くなっているのは申し訳ないのですが、今いただいているリクエストは移行後に書くとお知らせでもお伝えしました。何か不都合がありましたか? (2017年9月19日 21時) (レス) id: 81b45456c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くっきーー(゚レ゜) | 作成日時:2017年8月24日 17時

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