遠出 2 ページ13
やって来たのは大きな湖のある公園。
気に囲まれた広い草原。
心地よく吹く風。
なんでだろう。すごく懐かしい。
周りをキョロキョロ見渡す僕のそばにお母さんが立った。
「ここはね、あなたを拾った場所なの。」
僕を拾った？
「ダンボールの中で1人鳴いていたあなたを、私たちは連れて帰ったの…ふふっ、覚えてないわよね。」
いや、思い出したよお母さん。
僕はこの場所を覚えてるよ。
「震えていたAを連れて帰ろうって泣いていたもんね。」
あの日、優しく僕をお母さんが包み込んでくれたこと、お父さんが優しい笑顔を向けてくれたこと、何一つ忘れてないよ。
「A、来い！」
あ、勝己が呼んでる。
自然と上がる尻尾。
無意識に早くなる足並み。
大好きな勝己の手。
「あなたと出会えてよかったわ。」
お母さんの呟きは僕には確かに聞こえていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 408人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいにゃ(プロフ) - 電車の中で大号泣してやばいです……素晴らしい作品をありがとうございます😭😭😭 (2022年12月30日 18時) (
レス) @page37 id: 81a8b41ab6 (このIDを非表示/違反報告)
パラるらパラるらﾌﾟﾋﾟｰ(プロフ) - これだから犬派はやめらんねぇえええええええ！！！！！涙でてくるぅうううう、！！！！！😭 (2022年7月4日 14時) (レス) @page37 id: ef041b84a4 (このIDを非表示/違反報告)
あほ - 泣きました。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年1月24日 15時) (レス) @page37 id: 7787f6d795 (このIDを非表示/違反報告)
金木犀 - すごい作品を完結してくださりありがとうございます。最後は涙がとまりませんでした。 (2022年1月18日 20時) (レス) @page36 id: b5d4ecbe80 (このIDを非表示/違反報告)
I - 本当に素晴らしい作品でした。ありがとう (2021年2月2日 22時) (レス) id: 4cd974d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青のり | 作成日時：2018年10月17日 20時
