ちゅーがくせー ページ14
何度目かの桜の舞う季節になった。
心地よい風を体に受けて、浅い眠りを繰り返す。
「A〜！A〜！！」
む？
やっと来たか。
出会った頃よりもかなりでかくなったいずく。
もうチビ助なんて呼べないな。
いずくはいつもと違って黒い服に身を包んでいた。
俺はその服が気になって近寄ってきたいずくの服の匂いを嗅ぐ。
「ん？あ、これ？これは制服って言うんだよ。僕、今日から中学生なんだ！！」
ちゅーがくせー？
なるほど、成長したってことだな。
きっとそのせーふくってのも大事なんだろう。
俺はいつものようにじゃれつこうとはしなかった。
「僕、これから勉強を頑張って雄英に受かりたいんだ。」
いずくは寝そべる俺の横に腰掛け、俺の腹あたりを撫でながら話し出した。
「雄英って言うのはヒーロー志望の人がたくさん集まる学校でね、そこを卒業してヒーローになった人がいっぱいいるんだよ！」
「僕には個性がないから難しいかもしれないんだけどね……」
さっきまで嬉しそうに話していたのに、いずくは急に暗い顔を見せた。
まったく、ちゅーがくせーになって変わらないんだな。
いずく、安心しろ、お前はひーろーになれるよ。
この俺が応援してやる。
『にゃーご』
小さく鳴いて、いずくの手を舐めた。
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青のり(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます！ (2019年2月22日 20時) (
レス) id: 687cc75f87 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございます！生まれ変わりも含めてとても良いお話でした(*´ω｀*)かっちゃんと仲直りしたのも良かったです。面白かったです！ (2019年2月22日 13時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
青のり(プロフ) - ぽむぽむぽあろさん» 急展開が私の売りなので笑ありがとうございます！ (2019年1月7日 21時) (レス) id: 687cc75f87 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽあろ(プロフ) - 感動しすぎて涙が…！まさか猫主人公の話で泣くとは…もっとほのぼのした感じなのかと思って読んだらまさかの感動系wありがとうございました。他作品も読んでみます！ (2019年1月7日 16時) (レス) id: 6067a31220 (このIDを非表示/違反報告)
青のり(プロフ) - 紅鴇ﾍﾞﾆﾄｷ＠pc垢さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。猫の優しさを感じていただけたら幸いです。 (2018年10月24日 22時) (レス) id: 687cc75f87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青のり | 作成日時：2018年8月8日 10時
