違和感を ページ3
「二人とも！雄英合格おめでとう！！」
「ありがと！」
『ありがとうございます、引子さん。』
雄英からの合格通知を受け取った僕らは、出久の家でお祝い会をしていた。
家に両親はいないと出久に話したら、ぜひ家に来て欲しいと招待された。
次から次へと出される料理を食べ、少しくつろいだあと、家に帰ることにした。
『出久って、ここ数ヶ月でかなりたくましくなったよね。』
「へ？あ、ほら！やっぱりヒーロー目指すなら、それ相応の体力とか必要じゃん！」
『あー、なるほどね。ねぇ、誰かに指導でもしてもらったの？』
「い、いや…」
出久が目をそらす。
最近ずっとそうだ。何かを聞く度に誤魔化すように目を逸らし、話をきりあげる。
何かを、隠してる？
いや、友人と言っても他人は他人だ。
隠し事なんて山ほどあるだろう。
「そう言えば、Aくんの両親ば何やってるの？」
『ヒーロー…』
「え！？」
『ヒーローだよ。』
「へー、知らなかったな、なんてヒーロー？」
『それは秘密。出久、もうここでいいよ。今日はありがとう。また高校で会おうね。』
「う、うん。気をつけてね！」
両親は僕が自分達の子供であることを隠したがった。こんな出来損ない、世間にバレたら恥ずかしいと。
バレないために、僕を親戚に養子として出し、わざわざ苗字を変えた。
世間的に、両親の子供は流産となっている。
ひどい話…だとはあまり感じていない。
だって僕が無個性なのがいけないんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛夢(プロフ) - 次の死柄木のヤンデレの小説です (11月16日 4時) (
レス) id: b15aa765c4 (このIDを非表示/違反報告)
愛夢(プロフ) - パスワードがかかってるんですけど見れませんか？ (11月16日 4時) (レス) @page32 id: b15aa765c4 (このIDを非表示/違反報告)
青のり(プロフ) - らる@盃さん» ありがとうございます。検討します。 (2019年2月9日 22時) (レス) id: 687cc75f87 (このIDを非表示/違反報告)
らる@盃(プロフ) - とても面白かったです！次回作のメインは死柄木弔のヤンデレがいいです(^^) (2019年2月8日 7時) (レス) id: 0f8ed7e297 (このIDを非表示/違反報告)
青のり(プロフ) - skyさん» いつも通り、中途半端ですいません。次回作については、まだ書くとも決めていないです…ありがとうございました (2019年2月7日 23時) (レス) id: 687cc75f87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青のり | 作成日時：2019年1月3日 9時
