言葉にできない T.Kuruma_01 ページ10
いつからこんなに差がついてしまったのだろうか。
令和ロマンが優勝した姿を見たら本当はおめでとうとか同期として悔しいとかそんな感情が生まれるはずなのに。
私が感じたのはどこか張り詰めていた糸が切れる音だった。
「今日で2ヶ月目か...」
自室にあるカレンダーをぼーっと眺める。
彼らに気持ちを伝えることもないまま私は相方に止められてしばらく休むことになった。
あの日から灰色の様に感情がなくなっていき、ご飯も喉を通らないからみるみる痩せ細っていた。
何もしたくない。何も考えたくない。
私たちが今まで彼らの隣で必死になってやってきたことを令和ロマンはいとも簡単に掴んでいった。
追いつけばまた離されてついには手の届かない遠くに行ってしまった。
もう心に自信も余裕も残ってなんかないんだ。
また自責の念に駆られているとインターホンが鳴った。
重い体を引きずってたどり着くとそこには一番会いたくなかった人間が立っていた。
『久しぶり...ってどうしたの』
私の姿を見て驚いた表情で歩いてくる。
彼の目の奥に私は今どんな風に映っているのだろうか。
『Aのこと心配で見に来たんだけど、マジでどうしたんだよ』
「別に、どうもこうもない」
『メシは？食べてるの？』
「さぁ...いつ食べたか覚えてないね」
『俺なんか買ってくるよ、何だったら食べれそう？』
「いいよ、心配なんかしなくて」
『こんな姿見たら心配になるに決まってるだろ』
私の腕を掴んで真剣な顔で見下ろすくるまの様子が今は鬱陶しくて仕方がない。
そんな見せかけの正義なんか振り翳さないでほしい。
「くるまには関係ない...もう忘れてよ私のことなんか」
『どうしたんだよA...！』
「...目障りなんだよ」
『...え？』
「どんなに努力したって簡単に追い抜いていくあんたたちが目障りだって言ってんだよ...！！！」
「今の私はあんたたちが憎くてしょうがない、くるまもケムリもみんなみんな大っ嫌い！！！頼むから二度と私の前に現れないで！！！」
落ち切った体力をなんとか振り絞って彼を扉の外に追い出して鍵を閉める。
久しぶりに大きな声を出したから息が上がって苦しい。
今溢れている涙は何に対してなのかわからない。
でも力が入らなくてただその場からしばらくは動くことができなかった。
言葉にできない T.Kuruma_02→←進展？？ Yasu_01
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みく(プロフ) - リクエストお願い致します。麒麟の川島さんと博多大吉さんと主人公の奪い合いをする話とか出来ますでしょうか？ (4月28日 12時) (
レス) id: 3ae5b38b40 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - その前の話の続きみたいな感じで、3人(それぞれ)と付き合えた時の話お願いします！1人が付き合えた時の2人はショックとか落ち込んでたりとか…笑 (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - またリクさせてください！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - ぎゃあ！すきです！！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ミサキさん» この度はリクエストいただきありがとうございます！ちょっとコメディ寄りですがお話書いてみました！よろしくお願いします！ (4月26日 21時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2024年3月11日 20時
