伝えることの大切さ S.Nakamura_03 ページ6
『何にため息ついてたの』
瞬くんは不服そうな顔をしながら私に話しかけてくる。
その視線には逃がさないぞという気概を感じる。
「...変なこと言っても引かない？」
『Aちゃんが俺に対して不満に思ってることがあるなら何でも言って欲しい』
きっと適当なことを言っても嘘だとわかってしまいそうだったから私は諦めて本当のことを言うことにした。
「瞬くんが他の女芸人と仲良く肩組んでる画像をSNSで見ちゃったの、それがすごいなんか嫌で、でもそんなことは仕事上よくあることだし言ったらめんどくさいやつだって思われそうで言えなかった」
私がぽつりぽつりと話していても瞬くんは私が話し終えるまで黙って最後まで聞いてくれた。
私が話し終えて瞬くんの方を見ると瞬くんの顔が何故かニヤついていて。
「ちょっと！何ニヤついてんの！」
『ごめんごめん！いや、その、Aちゃんが嫉妬してくれてると思ったら嬉しくなっちゃって、笑』
「え？」
『俺もAちゃんが京極とかと仲がいいの見て付き合う前から嫉妬とかしてたからさ、俺と同じ気持ちになってたんだなーって思ったらなんか嬉しくなっちゃった』
そんなの知らなかった。
私と付き合う前からそんな風に思っていたりしたんだ。
『あの頃は俺がAちゃんと同期だったらよかったのになーって何万回も思ってたんだからね』
「そんなの...私は瞬くんしか見てないのに...」
『もう〜！そんな可愛いこと言わないで！』
私が安堵した顔をすると瞬くんが両手を広げて私のことを呼んでくれる。
勢いよく抱きつくと頭をポンポンと撫でてくれて温かい気持ちに包まれる。
「瞬くんだいすき」
『俺もAちゃんのこといっぱい好き』
彼の温もりに包まれながらこれからは思ったことはなるべく口に出して伝えていこうと決心したのだった_。
早く目が覚めた朝は T.Kuruma_01→←伝えることの大切さ S.Nakamura_02
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みく(プロフ) - リクエストお願い致します。麒麟の川島さんと博多大吉さんと主人公の奪い合いをする話とか出来ますでしょうか？ (4月28日 12時) (
レス) id: 3ae5b38b40 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - その前の話の続きみたいな感じで、3人(それぞれ)と付き合えた時の話お願いします！1人が付き合えた時の2人はショックとか落ち込んでたりとか…笑 (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - またリクさせてください！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - ぎゃあ！すきです！！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ミサキさん» この度はリクエストいただきありがとうございます！ちょっとコメディ寄りですがお話書いてみました！よろしくお願いします！ (4月26日 21時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるまる | 作成日時：2024年3月11日 20時
