待つということ T.Kuruma_02 ページ24
「はあ...仕事長引いちゃったなー」
こんな日は早く帰りたかったのに上司に仕事を押し付けられて終電ギリギリになってしまった。
プライベートも仕事も本当についていない。
コンビニ弁当を手に持って扉を開けようとして鍵を差して回すと違和感を感じる。
「あれ、私鍵閉め忘れたっけ...」
不安を覚えながら中に入って電気をつけると見慣れた彼がソファーの上で寝ていた。
よく見ると私が部屋着で着ているパーカーを抱きしめている。
スヤスヤと眠る顔をよく見ると少しだけクマが残っている。
「疲れてたんだね、」
目元にかかった髪の毛を優しくかきあげてあげると声が漏れて眩しそうに顔を上げる。
『ん、A...』
「ごめん、起こしちゃった」
そう話そうとしたのに気づいたら私は彼の胸の中にいて久しぶりの温もりに胸が高鳴る。
『A、よかった...俺もう会えないかと思った』
「ここ私の家だよ、笑」
『昨日帰ってこなかったでしょ？』
「え、なんで知ってるの」
『だってあの後Aの家に行って待ってたけど全然帰ってこなかったから』
「家に来てたの...？」
『ずっと待ってた、寂しかった』
「そうなんだ、」
『でも朝早くからから仕事だったから渋々自分の家に帰った』
ぎゅっと抱きしめる力が強くなって話す声は少し震えている。
まるで待つ側の辛さをようやく理解したかのように。
「待つのってこんなに辛いんだよ...？」
『うん、今回のことでめちゃくちゃわかった、本当にごめん』
「...わかったならよろしい」
そう言うとホッとしたように俯いて上目遣いで私の顔を伺う直樹。
私はこの顔をされると思わずいつも許してしまう。
「...ほらもういい加減私のパーカー返して」
『えー、これAの匂いするからもうちょっと抱きしめてたい』
「だーめ、ほらそれなら私のこと抱きしめてよ」
そう言うと嬉しそうにパーカーを着せてくれて抱きしめてくれた_。
ある日の劇場_01_★→←待つということ T.Kuruma_01
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みく(プロフ) - リクエストお願い致します。麒麟の川島さんと博多大吉さんと主人公の奪い合いをする話とか出来ますでしょうか？ (4月28日 12時) (
レス) id: 3ae5b38b40 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - その前の話の続きみたいな感じで、3人(それぞれ)と付き合えた時の話お願いします！1人が付き合えた時の2人はショックとか落ち込んでたりとか…笑 (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - またリクさせてください！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - ぎゃあ！すきです！！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ミサキさん» この度はリクエストいただきありがとうございます！ちょっとコメディ寄りですがお話書いてみました！よろしくお願いします！ (4月26日 21時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2024年3月11日 20時
