忘れかけていた恋 S.Nakamura_01 ページ17
『あ、Aさんおはようございます』
「ん、なかむらおはよう」
ネタ作りをしようと思って早めに楽屋に着いていたら9番街レトロのなかむらが扉から顔を出す。
大阪に拠点にしている私たちとは彼らが東京に行ってからはたまに会うぐらいだった。
「早いな、なかむらなのに」
『今日Aさんのコンビがおるって聞いてたんで遅刻せずにすみました♪』
「なんやそれ、笑」
京極に面白い後輩がおんねん、と言われて紹介されたのがなかむらと出会ったきっかけだった。
なかむらは確かに面白いし抜けてるところはあるけどいい奴だなと話していて感じるようになった。
だけど飲みに行ったりせっかく仲良くなったと思ったら京極に誘われて東京に行くことになった。
『...Aさんに会えへんくなるの嫌や』
「何言ってんねん、売れたら大阪来たらええやろ」
『そんなん何年かかるかわからへん...』
「大丈夫や、京極となかむらなら絶対売れるコンビになる」
そう言って別れてから彼らは神保町劇場を引っ張っていくぐらいに活躍していった。
だからたまに大阪の劇場にも出番が増えてこっちにも来るようになった。
『Aさん、そろそろ気分転換したくなってません？』
私が座っている机の向かいの席に腰掛けるなかむらの手にはタバコが握られている。
「...奇遇やな、そろそろ行こうかなと思っててん」
『はい、一旦ネタ作りは止めてニコチン摂取の時間です〜』
私の前にあったノートを有無を言わさずパタンと閉じて立ち上がるなかむらのあとを追いかけた。
あの頃からよく芸人の輪にも入らず端っこにいるような私に
なぜなかむらが私にこんなに関わってくるのかは不思議だったけど嫌な気持ちはしなかった。
こういう人と一緒にいたら楽しいんだろうなと淡い気持ちを抱いたこともあったけど
彼らが東京に行くことになってからその気持ちには蓋をして先輩らしく振る舞うことにしていた。
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みく(プロフ) - リクエストお願い致します。麒麟の川島さんと博多大吉さんと主人公の奪い合いをする話とか出来ますでしょうか？ (4月28日 12時) (
レス) id: 3ae5b38b40 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - その前の話の続きみたいな感じで、3人(それぞれ)と付き合えた時の話お願いします！1人が付き合えた時の2人はショックとか落ち込んでたりとか…笑 (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - またリクさせてください！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - ぎゃあ！すきです！！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ミサキさん» この度はリクエストいただきありがとうございます！ちょっとコメディ寄りですがお話書いてみました！よろしくお願いします！ (4月26日 21時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2024年3月11日 20時
