愛おしさのままに K.Kyogoku_01 ページ14
『ええよ』
ダメ元でした告白だったからまさかOKされると思わなくてびっくりした。
昔芸人とは付き合わないって同期と話していたのを小耳に挟んだことがある。
だから私の片思いは叶わないものだと思っていた。
一緒に飲みに行った帰りほんの勢いで言った告白だったし。
でもベッドで見る寝顔も私の名前を呼んでくれる優しい微笑みも全てが胸を苦しくさせるには充分だった。
たまたま見てしまったスタッフさんが京極さんに告白している様子。
京極さんなら断ってくれているはず。
そんな風に自信を持って言えたらよかったけどそんなことはできなくてその場から逃げるように立ち去った。
『A』
一人でスマホをいじっていたら聞き覚えのある声がして急いで振り返る。
『どうしたん、そんなびっくりして、笑』
「いや、急だったんで…」
『これあげる』
京極さんの手には私が最近お気に入りだと言っていたお菓子の袋が握られていた。
この前話したこと覚えててくれたんだ。
「ありがとうございます…」
『それ俺も食べたいから半分ちょうだい』
私の横に腰をおろして胡座をかいて座る京極さん。
有無をいわさずに袋を開けて私に差し出す。
「先食べていいですよ」
『いやAのために買ってきたんやから先食べ』
「…じゃあいただきます」
口に入れると期間限定のいちごの味が口いっぱいに広がって思わずニヤけてしまう。
でもこれはきっと大好きな人がくれたからという理由も込みでだと思う。
「うま…」
『俺もいただこうかな』
口に運ぶとあまっ…って言いながらも手を止めることなく食べ続けてくれる。
好きな人が自分の好きなものを一緒に食べてくれるのがこんなに嬉しいなんて。
だから私も負けじと一緒に手を伸ばして食べ続ける。
今なら聞けるかな。
さっきの告白は断ったのかな。
「あの、京極さん」
私の声と被るように京極さんを呼ぶスタッフさんの声。
『ん、どうした』
「いや、なんでもないです」
そう言うと京極さんはごめんな、と一言だけ残してスタッフさんの元に向かって行った。
ただの会話だとわかっているはずなのに距離の近さや目線からひょっとしてなんて思ってしまって。
さっきまで明るかったはずの気持ちが暗くなっていくのがわかる。
味がしたはずのお菓子も今は何も感じることはなかった。
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みく(プロフ) - リクエストお願い致します。麒麟の川島さんと博多大吉さんと主人公の奪い合いをする話とか出来ますでしょうか？ (4月28日 12時) (
レス) id: 3ae5b38b40 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - その前の話の続きみたいな感じで、3人(それぞれ)と付き合えた時の話お願いします！1人が付き合えた時の2人はショックとか落ち込んでたりとか…笑 (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - またリクさせてください！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ(プロフ) - ぎゃあ！すきです！！ (4月27日 2時) (レス) id: 6e6c533307 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ミサキさん» この度はリクエストいただきありがとうございます！ちょっとコメディ寄りですがお話書いてみました！よろしくお願いします！ (4月26日 21時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2024年3月11日 20時
