--Another ページ38
Moriyama Side
M-1に出てから少しずつ東京でも仕事がいただけるようになった時、Aちゃんに出会った。
彼女がいたことはあるけど初めて一目惚れなんてものを経験して
そっから東京の劇場に行くたび、今日はおるんかなぁとか柄にもなく考えるようになってた。
でもAちゃんと話す時、毎回相方の後ろに隠れながら会話するから
めちゃくちゃ怖がられてるやん、ってその度リリーにいじられてた。
極めつけは相方とネタ合わせした後、一人になっていた彼女を見つけて勇気を出して話しかけたら
「...怖いんで」
『は？』
「ゴリラみたいに大きくて男臭い人苦手なんで」
告白もしてないのに完全に玉砕した。
しまいにはずっと敬語で接されるし...そっから話しかけることなんかできなくて。
でもAちゃんが石井とか他の男芸人と楽しそうに話してるのを見かけては、
自分はそうなれんのか...と落ち込んでいた。
そんなある日、出番終わりにマネージャーが用意してくれたタクシーに乗ってホテルに移動しようとしたら
同じく出番終わりで歩いて駅に向かうAちゃんが見えて気づくと慌てて彼女の後を追いかけていた。
側から見たら女性を尾行する不審者でしかないけどなぜか彼女を追いかけないといけない気がしたから__。
彼女は俺に気づくことなく駅へと進み満員電車に乗り込んだ。
俺も少し離れたドアから同じ車両に乗り込んだ。
音楽を聴いているのかイヤホンをして窓の外を眺めているAちゃんを
気づかれないようにチラ見していた。
...こんなんリリーに見られたら絶対ネタにされるやろうな、なんて呑気なことことを考えていたら
「...っえ」
見てわかるぐらい不自然にAちゃんに密着している男性がいた。
俺はそれを目撃するのと同時に嫌な予感がして、少しずつ二人の近くに移動して様子を伺っていた。
そしてその男性が彼女の下半身に手を置こうとした瞬間、思いっきりそいつの手をひねった。
「っつ...！いててっ...！」
『なにしとんねん、このおっさん！』
『俺の女に手出すとは上等やんけ』
「...！す、すいませんでした...！」
俺はそのままおっさんを駅に着くのと同時にホームにいた駅員さんに差し出した。
そのあとは放心状態になってるAちゃんの代わりに駅員さんに事情を説明してやっと解放された。
--Another→←きっかけはなんでもいい S.Moriyama_04
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話が大好きでいつも楽しく何度も読み返しております。もしよろしければvol.5のパスワードを教えていただきたいです🙇♀️よろしくお願いします！ (1月6日 16時) (
レス) id: 2c20052123 (このIDを非表示/違反報告)
かき(プロフ) - コメント失礼します。リクエストでマユリカ阪本さんお願い致します！ (2023年3月21日 20時) (レス) id: bedcd72498 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ロッテグラスさん» リクエストいただきありがとうございました...！個人的に話の続きを書いてみたくなったのでまたどこかのタイミングで書かせていただきます！ (2023年3月16日 23時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - もと、�爐砲鵑犬鶚瓩任后�💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - まるまるさん» 最高でした✨あの、、立て続けに申し訳ないのですが、リクエストでなにわスワンキーズの前田さんでお話かけますか？お願いします🥺🙇♀️ (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年9月4日 2時
