きっかけはなんでもいい S.Moriyama_01 ページ34
盛山晋太郎これからホテルで飲もうや〜
Aいやだ
A何時だと思ってんの?
盛山晋太郎ええから集合な、Aちゃん♪
ったく、なんやねんな…。
今日の出番はまあまあいいウケ方したから気分高めに好きなパスタとお酒を買って帰宅したのに。
嫌な気持ちなら行かなきゃいいことはわかっている。
でも買ったものをそのまま手にしてさっき送られて来たホテルの住所を確認して
玄関に向かう私は、彼のことが好きなんだと思う__。
私は東京のNSCに通っていたから接点を持ち始めたのは彼らがM-1に出るようになって
東京の劇場にも来るようになってからだった。
身長が低いから、最初に会った時は自分の何倍もデカイ大男がズンズン廊下を歩いて来る姿に
よく怖さを感じて相方の後ろに隠れることもしばしばあった。
だからちゃんと話すようになったのはごく最近のこと。
『なあ、』
「...なんですか」
『あれ、同期ちゃうんか？』
「そうですけど、」
『なんで敬語やねん』
「...怖いんで」
『は？』
「ゴリラみたいに大きくて男臭い人苦手なんで」
初めて話した時私がそう告げるとなんやねん、と怪訝そうな顔で喫煙所に去っていった。
私がよく好きになるのは年下で中性的な顔立ちの人が多かった。
だから盛山なんて年上でガサツ、その上男っぽさの塊みたいで一番苦手なタイプだった。
ある出番終わり私は帰宅しようと満員電車に乗り込んだ時、
「...っえ」
明らかに自分の背後に密着して来る体温を感じて私は恐怖のあまりに動けなくなった。
それでも容赦なく私の背後にいる人物は体を近づけてくる。
劇場で漫才をする時は大きな声を出せるのに
本当に恐怖を感じると声が出なくなるとはこのことかと実感した。
その人が私の下半身に手を近づけた瞬間、
「っつ...！いててっ...！」
『なにしとんねん、このおっさん！』
さっきまで私の背後にいた男性が大きな男に手を掴まれている。
「、盛山」
『俺の女に手出すとは上等やんけ』
「...！す、すいませんでした...！」
その後、男性は駅員さんに連れられてどこかに行ってしまった。
放心状態の私の代わりに盛山が事情を説明してくれて私はそれに黙って頷くことしかできなかった。
きっかけはなんでもいい S.Moriyama_02→←あの頃の記憶 N.Urai_04
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話が大好きでいつも楽しく何度も読み返しております。もしよろしければvol.5のパスワードを教えていただきたいです🙇♀️よろしくお願いします！ (1月6日 16時) (
レス) id: 2c20052123 (このIDを非表示/違反報告)
かき(プロフ) - コメント失礼します。リクエストでマユリカ阪本さんお願い致します！ (2023年3月21日 20時) (レス) id: bedcd72498 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ロッテグラスさん» リクエストいただきありがとうございました...！個人的に話の続きを書いてみたくなったのでまたどこかのタイミングで書かせていただきます！ (2023年3月16日 23時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - もと、�爐砲鵑犬鶚瓩任后�💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - まるまるさん» 最高でした✨あの、、立て続けに申し訳ないのですが、リクエストでなにわスワンキーズの前田さんでお話かけますか？お願いします🥺🙇♀️ (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年9月4日 2時
