終わりからの始まり Lily_04 ページ4
「え？ああ...Aさんの同僚の方に紹介してもらって食事に来たんです」
『あの、悪いんですけど』
私の腕を掴んでいた将企さんの手が私の腰に回ってきて密着してくる。
『Aは俺の彼女なんで、すいません』
「えっ...」
私が将企さんの彼女？
将企さんの発した言葉に理解できずに固まっていると
「そうやったんですか...じゃあ今日は帰りますねAさん」
「あ、あの田中さん！」
私が慌ててお店の入口に消えていく田中さんに謝ろうとするけどがっちり腰を掴まれているから動けなくて
「ちょっ...将企さん！」
将企さんに離してもらおうと顔を向けるとちゅ、っと音がしてびっくりした。
『なあ、』
将企さんは私と向き合うように体勢を変えてキスのことなんか構わずに聞いてくる。
『なんで連絡してくれへんの？』
「いや、だって将企さんと会うのはあの日を最後にするって決めたんで...連絡先も消しました」
『はっ？』
「だから今日だって将企さんをちゃんと諦めるために次の出会いに進もうとしたんです！」
そう言い終わる頃にはあんなに泣いてもう枯れたと思っていた涙が流れてきて将企さんを見れなくなる。
『...ごめん、俺が告白を断ったのにこんなこと言って』
「本当ですよ...」
『でもあれからずっとAのことが頭に浮かんできて他のやつと一緒におるん考えるだけで嫌やねん。
こんな風な気持ちになったのは初めてやからわからへんねやけどAのこと誰にも渡したくない』
「私も将企さんが今も好きです...ずっと一緒にいて欲しいのも全部将企さんだけです」
そう言い終わると同時に全身に温もりを感じて抱きしめられてることに気づく。
『もう離さへんから、あとスマホ貸して』
私が将企さんにスマホを渡すと何か操作をしてから私に返される。
『連絡先追加しといたから、もう消したらあかんで』
そう言って頭をポンポンと撫でられる。
「あの〜お二人さん」
急に知らない人の声がしてびっくりして振り向くと男の人が扉を開けてこっちを見ていた。
『あっ、ゆず兄』
「...ラブラブなところ申し訳ないけどここ他の人も通るかもしれんから、笑」
『...すんません』
「俺はもう帰るから二人であとはごゆっくり〜」
颯爽と荷物をまとめて個室から出るゆず兄さんをぼーっと見ていたら
『A？...こっち』
将企さんは私の腕を取って空いた個室に引き寄せられた__。
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話が大好きでいつも楽しく何度も読み返しております。もしよろしければvol.5のパスワードを教えていただきたいです🙇♀️よろしくお願いします！ (1月6日 16時) (
レス) id: 2c20052123 (このIDを非表示/違反報告)
かき(プロフ) - コメント失礼します。リクエストでマユリカ阪本さんお願い致します！ (2023年3月21日 20時) (レス) id: bedcd72498 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ロッテグラスさん» リクエストいただきありがとうございました...！個人的に話の続きを書いてみたくなったのでまたどこかのタイミングで書かせていただきます！ (2023年3月16日 23時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - もと、�爐砲鵑犬鶚瓩任后�💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - まるまるさん» 最高でした✨あの、、立て続けに申し訳ないのですが、リクエストでなにわスワンキーズの前田さんでお話かけますか？お願いします🥺🙇♀️ (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年9月4日 2時
