頃合いもよく K.Kawanishi_04_★ ページ19
やばい。
なんて答えようか。
あの時電話で女性と話していてそれが彼女さんだと思ったから...？
でも、もしそうなら今はどうなんだろう。
彼女さんがいるのかもわからないけど...きっと賢志郎さんは私を妹みたいに思っているんだろうな...。
「別に何の理由もないですよ」
「...強いて言うなら、いつまでも賢志郎さんのお世話になるわけにはいかないから、ですかね」
『...どうして？』
「いつまでもお兄ちゃんみたいに助けてくれた人のお世話になってばかりいたら自立できないって言うか...」
「だから一人で東京で頑張っていけるようにしようって...」
そこまで言いかけた時、賢志郎さんがテーブルから前かがみになって私の腕を掴んで顔を覗き込む。
いつも以上に賢志郎さんの顔が近くて動けなくなる。
『俺は...お兄ちゃんなんて思って欲しくないんやけど』
『ずっと前から異性として...意識しとる』
「えっ、？」
私のことを？賢志郎さんが？
嘘でしょ...そんなわけ...。
『...ふふ、心の声全部漏れとるで、笑』
「えっ、あっ」
『俺は...ずっとAちゃんのことが好きやで。
でも年も離れとるし連絡しても交わされてばっかやしおまけに会えても苗字呼びで敬語に戻ってて...。
もっと早く思いを伝えとけば今の関係性も違ったんかなってどれだけ思ったか...』
「あっあの...！」
私だって...！
「...私もずっと賢志郎さんのことが好きでした。
でも私と賢志郎さんは年齢も離れてるし、今はスタッフと演者っていう関係性だから...。
諦めないといけないって思ってて...今日もこれっきりでちゃんと諦めようと思って来て...っ」
私が賢志郎さんへの気持ちを言い終わる前に頭にポンと温もりを感じて。
それが賢志郎さんの手で、私は賢志郎さんに今頭を撫でられていることがわかった。
その温もりが温かくて優しくて蓋をしてきたはずの思いが涙となって溢れてくる。
賢志郎さんは私の隣の席に移動してきて私の頬を優しく撫でてくれる。
『諦めるなんて言わんといて...俺はそんなん関係なくAちゃんを好きになったんやから』
そう言って私の背中に手が回されて強く抱きしめられた__。
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話が大好きでいつも楽しく何度も読み返しております。もしよろしければvol.5のパスワードを教えていただきたいです🙇♀️よろしくお願いします！ (1月6日 16時) (
レス) id: 2c20052123 (このIDを非表示/違反報告)
かき(プロフ) - コメント失礼します。リクエストでマユリカ阪本さんお願い致します！ (2023年3月21日 20時) (レス) id: bedcd72498 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ロッテグラスさん» リクエストいただきありがとうございました...！個人的に話の続きを書いてみたくなったのでまたどこかのタイミングで書かせていただきます！ (2023年3月16日 23時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - もと、�爐砲鵑犬鶚瓩任后�💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - まるまるさん» 最高でした✨あの、、立て続けに申し訳ないのですが、リクエストでなにわスワンキーズの前田さんでお話かけますか？お願いします🥺🙇♀️ (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年9月4日 2時
