頃合いもよく K.Kawanishi_01_★ ページ16
※このお話はAssortment of sweets Vol.3の【タイミング】の続きです。
Kawanishi_Side
少し前、俺が忘れたくても忘れられへんかった子に劇場で再会した。
俺が珍しく浮き足立っていたのか速攻で水田くんには誰かバレてしまったけれど...。
これでやっとまたアプローチできる。そんな風に思っていたのに。
「賢志郎さ...川西さん、お疲れ様です」
『やっぱりAちゃんやんか！よしもとの劇場スタッフさんになったんか〜！』
『これからご飯食べに行く感じ？もしあれやったら...「川西さーん」
『あっ...ごめんな』
「いえいえ！行ってきてください！」
『Aちゃん』
「川西さん...」
『この後ってまだ仕事？』
「いえ、真っ直ぐ帰るだけですけど...」
『やったら一緒にご飯でも...』
マネ「すいません、川西さん！この後急遽本社で打ち合わせが入りまして...」
『えっ...それって今日やないとあかんやつ？』
「はい...」
---
--
-
『はあ...』
ことごとくタイミングが悪くてデートに誘えないままいた。
おまけに前までは俺のこと「賢志郎さん」って呼んでくれてたのに頑なに苗字でしか呼んでくれへんくて
どことなく距離も取られている気がする。
出番終わり、俺が帰らないで机に突っ伏しているところに水田くんが話しかけてくる。
水「なんやまたえらいため息ついて...もしかして例のAちゃんか？」
『...まじでタイミング悪いで水田くん...色々』
水「まあまあ、笑 で、連絡先は知ってんの？」
『一応知っとる...。』
水「なら連絡するしかないやろ」
『でも...』
水「ここで引いたらもう本当にチャンスこないかもしれへんで」
水田くんにそう言われて、ハッとする。
俺がまだ学生だった頃遠回りして普段は歩かない通学路を歩いていた時
たまたま迷子になっていたAちゃんを見つけた。
その時の不安そうな瞳が自分を見つけた安堵で笑顔に変わった時、
普段から一緒に遊んでいたはずなのに、初めてその表情から目が離せなくて
自分の胸の鼓動が早くなったのを今でも覚えている。
でも自分と年が離れすぎていることを理由に好意を伝えられずにいた。
そしたら彼女の入学祝いで会って以来、何かと理由をつけられて会ってもらえなくなった。
やっぱこんな年が離れたやつに興味なんかないか...って気持ちに蓋をして仕事に没頭したけど...。
『気づいてくれ...頼む』
俺は覚悟を決めてAちゃんにメッセージを送った。
頃合いもよく K.Kawanishi_02_★→←君に手が届くまで Lily_04
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひより(プロフ) - コメント失礼します！主様のお話が大好きでいつも楽しく何度も読み返しております。もしよろしければvol.5のパスワードを教えていただきたいです🙇♀️よろしくお願いします！ (1月6日 16時) (
レス) id: 2c20052123 (このIDを非表示/違反報告)
かき(プロフ) - コメント失礼します。リクエストでマユリカ阪本さんお願い致します！ (2023年3月21日 20時) (レス) id: bedcd72498 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - ロッテグラスさん» リクエストいただきありがとうございました...！個人的に話の続きを書いてみたくなったのでまたどこかのタイミングで書かせていただきます！ (2023年3月16日 23時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - もと、�爐砲鵑犬鶚瓩任后�💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ。。 - まるまるさん» 最高でした✨あの、、立て続けに申し訳ないのですが、リクエストでなにわスワンキーズの前田さんでお話かけますか？お願いします🥺🙇♀️ (2023年3月8日 22時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるまる | 作成日時：2022年9月4日 2時
