いつの日か振り向いてくれたら T.Ishi_01 ページ43
『Aちゃん』
「はい...！」
『これから近くのカフェ行くんやけど一緒に来る？』
「行きます...！」
「Aって石井と仲いいよなー」
「確かに...もしかして付き合ってる？」
「いやいや...そんなわけないですから...」
少し前まではそんな勘違いを自分でも自覚していた。
劇場の合間の休み時間にカフェに行くときは必ずと言っていいほど誘ってくれたし
二人でカフェでお笑いの話やコーヒーの話といったたわいのない話をするのが
いつしか私の中で楽しみになっていた。
だから少なからず石井さんは私に好意を抱いてくれているかもしれない、そんな風な妄想をして
誘われるたびに期待をして毎回向かっていたけどある日の出番終わりに見てしまった。
私と石井さんも一緒に行ったことがあるカフェの店員さんと仲良さげに話す姿を。
それはお客さんと店員さんの関係だけでは済まないぐらいのボディタッチ、
それに嬉しそうな表情で変わらず話し続ける石井さん。
それを見て以来私はまともに石井さんの顔を見れなくなってしまった。
以前みたいに誘われることはあったけど何かと理由をつけて断るようになった。
「...Aはそのままでいいの？」
コマンダンテさんが大宮セブンのメンバーになってから会う頻度がより増えて
ますます気まずく感じている私に先輩の根建さんが突っついてくる。
「だって...勝てないですもん自分可愛くもないしスタイルもよくないし」
「あんなに素敵な女性と仲良く話してる姿見たら勝てないですよ...」
「そんなことないと思うけどなー...」
うーん、と腕組みをして難しいことを考えてるような顔をしている根建さん。
普段は明るくてちょっと抜けてる部分がある先輩だけどこういうのは変に茶化さないでくれる。
「...根建さんだって絶対可愛いって思いますよ」
「まじ？」
「たぶん好きになっちゃいますよ」
「えー、A今度連れてってよ」
「嫌ですよ...」
「なんでだよー！俺も会いたいよーその子にー！」
「いてて、」
ぽかぽかと私の頭を軽く叩いてくる根建さん。
『あの、』
振り返ると楽屋の外から石井さんがひょこっと覗いていて慌てて立ち上がる。
「お、お疲れ様です」
『Aちゃん今日は暇？』
「あっえーと...」
「石井、カフェ行くんなら俺も連れてってよ！」
『えっ...まあいいですけど』
なぜか私も行く流れになってしまい三人で楽屋を出た。
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まるまる(プロフ) - まゆゆんさん» お返事遅くなってしまってすいません！自分なりに日常系の甘々で多田さんのお話を作ってみました！よろしければVol.4の方で読んでみてください😊 (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - リクエストすみません💦トット多田さんで甘々なカップルの日常ってかけますか？お願いします🙏🥺 (2022年8月31日 11時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 高比良さん書いてくれてありがとうございました！！なおき優しすぎ！めっちゃよかったです♡ (2022年8月25日 4時) (レス) id: 70c0272d2f (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - しほさん» リクエストいただきありがとうございました！甘々具合が微妙になってしまったのですが読んでいただけると嬉しいです🙇♀ (2022年8月25日 1時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - リクエスト失礼します。ひたすら甘々で主人公のことが大好きすぎる令和ロマンくるまさんの話が読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年8月21日 23時) (レス) id: 70c0272d2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年7月14日 1時
