すれ違いの行方は...？ Y.Kawai_01 ページ19
「あっ、稲ちゃ〜んおはよう！」
「稲ちゃんご飯食べに行こう！」
「ねえねえ聞いてよ稲ちゃんー！」
俺の好きな人は俺の相方に甘い。
俺もそんな風に話しかけてもらいたい、なんて言えたらどれだけよかったか__。
「おはよう！稲ちゃん！」
「おはようございます！Aさん！」
『おはようございま「ねえねえ稲ちゃん！」
Aさんは稲田の腕をとって楽屋の机に二人で隣同士に座る。
その強引なAさんの様子に稲田は嬉しそうな顔で答えている。
俺の挨拶には見向きもしてくれない。
俺が先輩のAさんを好きになるのに時間はかからなかった。
自由奔放に見えて落ち込んでいる人がいると一番に声をかけてくれる。
俺が企画で初めてMCをやった時も上手くいかない俺の進行をフォローするボケを何個もしてくれた。
そのお礼を言いに行っても
「ゆずるちゃんの力だよ〜これからもよろしくね！」
って笑顔でかわされてしまったし...。
俺の気持ちがAさんに届くのはいつなんだろうか__。
『はあ...』
「何ため息ついてるん？」
同じ楽屋の川西の賢ちゃんにニヤニヤしながら聞かれる。
『賢ちゃん...言わんでもわかってるやろ』
「ウジウジしてたらいつまでも愛しのAさんは相方に取られてまうで〜」
『うっさいわ、わかってるよ...』
そう賢ちゃんにイラついて怒ってると頬にピタッと冷たい感触があたる。
『うえっ...！な、何するんすか！』
「あははっ！河井くん驚きすぎ...！」
俺のすぐそばにアイスの袋を持ったAさんが笑いながら立っていた。
「河井くん暑がりやん？やからアイス買って楽屋の冷蔵庫に置いといたんよー、一緒に食べよ？」
そう言って俺の顔を覗き込んでくる顔が可愛すぎて思わず目をそらす。
「あれ、嫌やった？」
『あっ、いや、嫌じゃなくて、その...食べます！』
俺はテンパりすぎて変に答えてしまう。
「んふふ、よかった〜。じゃああっちで一緒に食べよう！」
そう言うと俺はAさんに引っ張られて廊下を出た。
ふと後ろを振り返ると稲田と賢ちゃんが口パクでがんばれと言ってくれた。
すれ違いの行方は...？ Y.Kawai_02→←タイミング K.Kawanishi_03
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まるまる(プロフ) - まゆゆんさん» お返事遅くなってしまってすいません！自分なりに日常系の甘々で多田さんのお話を作ってみました！よろしければVol.4の方で読んでみてください😊 (2022年10月24日 0時) (
レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - リクエストすみません💦トット多田さんで甘々なカップルの日常ってかけますか？お願いします🙏🥺 (2022年8月31日 11時) (レス) id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - 高比良さん書いてくれてありがとうございました！！なおき優しすぎ！めっちゃよかったです♡ (2022年8月25日 4時) (レス) id: 70c0272d2f (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - しほさん» リクエストいただきありがとうございました！甘々具合が微妙になってしまったのですが読んでいただけると嬉しいです🙇♀ (2022年8月25日 1時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
しほ(プロフ) - リクエスト失礼します。ひたすら甘々で主人公のことが大好きすぎる令和ロマンくるまさんの話が読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年8月21日 23時) (レス) id: 70c0272d2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるまる | 作成日時：2022年7月14日 1時
