しるしの意味 K.Kawanishi_04 ページ29
「あれ？」
私以外の靴がある。
しかもそれは見慣れた男物の靴だった。
「賢志郎さん？」
そう言って部屋を進んで行くと賢志郎さんが私のソファーに座っていた。
『遅かったな？』
賢志郎さんは私の顔をちらっと見ているがその目には怒りの色がこもっていた。
「ご、ごめんなさい...まさか賢志郎さんが来てると思わなくて...」
『それよりも、』
賢志郎さんは立ち上がると私に向かって迫ってきて壁に追いやられてしまう。
『あの人は誰...？』
「あ、あの子は会社の後輩で...。一緒にご飯に行きたいって頭を下げられちゃったから断れなくて...」
そう言うけどまだ賢志郎さんの気持ちは収まらないようで
『だからって個室で二人っきりはあかんやろ』
「ご、ごめんなさい...」
あまりの剣幕に怖さを感じて涙目になってしまう。
そんな私を見て賢志郎さんがふっと私から離れる。
『ごめんな...怖かったよな...』
申し訳なさそうな顔で私の頭を撫でる賢志郎さん。
「いえ！私がちゃんと連絡しておけばよかった話なので！賢志郎さんは悪くないです...！」
そう賢志郎さんの目を見て伝えると
『...ふふ』
と笑ってくれてそれにつられて緊張が解けた私も笑ってしまう。
お互いに謝る状況がおかしくていつの間にか二人で笑い合っていた。
__今なら私の気持ち伝えてもいいよね。
「...賢志郎さん、私少し不安だったんです」
『ん？』
賢志郎さんはさっきとは違って優しい眼差しで私を見つめてくれる。
「賢志郎さんとこうやって話すの最近だとなかなかなくて...
だから少し賢志郎さんの気持ちをこうやってでも知れた気がして...私は嬉しかったです」
そう伝えると賢志郎さんは
『確かに...こうやって話せるの久しぶりやな...でも俺も結構余裕ないねんで』
「えっ...」
『あんまり会われへんからもし俺の知らぬ間にAの前に俺よりも好きだと思う人が出来たらとか
いつか俺に愛想尽かしていなくなってまうんやないかとか...いつも考えてるんやで』
そっか。賢志郎さんも私と一緒に悩んでたんだ__。
そう思うと目の前にいる賢志郎さんが愛おしくてたまらなくなって私から抱きしめた。
びっくりしても抱きしめ返してくれるところがまた嬉しい__。
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がー(プロフ) - ありがとうございます、！！ゆっくりで大丈夫なので楽しみにしてますね！！ (2022年7月14日 1時) (
レス) id: 119bcec416 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - まるまるさん» わざわざすみません！！ありがとうございます！いつまでも待ちますし、後回しになっても大丈夫ですので、気軽に待たせていただきます！ (2022年7月14日 1時) (レス) id: db6601ed95 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - うたさん» リクエストいただきありがとうございます...！私自身奥田さんに詳しくないので少し情報を集めて小説を書きますのでお時間がかかってしまうかもしれませんが気長にお待ちいただけると幸いですm(_ _)m (2022年7月12日 22時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - がーさん» ありがとうございます...！リクエストもいただきありがとうございます。必ず書かせていただきますので少々お待ちいただけると幸いです(´∀｀*) (2022年7月12日 22時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - もしお時間ありましたら、ガクテンソクの奥田さんのお話書いていただけたら嬉しいです！！ (2022年7月11日 23時) (レス) id: db6601ed95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるまる | 作成日時：2022年6月16日 1時
