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ちょっかい S.Moriyama_02 ページ12

盛山さんのいたずらは私が芸人になって漫才劇場で出番があるようになったぐらいから始まった。


最初は私の名前が書いてあるゼリーを勝手に食べたところから始まり


私が苦手な虫のおもちゃをカバンに忍ばせたり衣装を隠すなど酷くなっていった。


最初は私も芸人なので乗ってあげていたが、さすがに苦手な虫を出してくるのは話が違う。


でも本当は知っている。


他の劇場スタッフさんや後輩の女の子っぽい子には優しくしていることを。


私は女として見られていないんだろうな...。


私だって盛山さんに優しくされてみたい。


盛山さんは私のことを女としてみてないかもしれないけど私は__。


そんなことを考えながら舞台で使用する小道具を作っていたからかハサミで指を少し切ってしまった。


「いてっ...」


「...!」


そこに出番が終わって先に楽屋に戻ってきた盛山さん。


ちょっとわかりやすくアピールしてみよう。


「盛山さ〜ん!指切っちゃって絆創膏持ってませ『そんなんツバつけとけば治るやろ』


はっ...?

ツバつけとけば治る...?


「い、いや結構傷が深くて痛いんです」


『そんなん言うたって無駄やで、Aはそんなん大したことないやろ、笑』


...呆れた。


人がケガしてるのにこの人は放っておくのか。


「もう!いいです...!」


そう言って血が出ている指を洗いに化粧室に向かった。


血を洗い流しながらさっき盛山さんに言われた言葉を思い出してみたけど...ムカつく。


ただちょっと心配して欲しかっただけなのに。


そんな不満を抱えながらある程度洗い流せたので手を抑えながら化粧室を出る。


カバンに絆創膏あったかな...。そんなことを考えながら歩いていると


見覚えのある後ろ姿が見えた。


その後ろ姿は大きな舞台道具を持った女性のスタッフさんが通れるように扉を開けてあげていた。


スタッフさんは盛山さんにペコペコお礼を言っていて盛山さんもまんざらじゃない笑顔で答えていた。


私にはあんなことしてくれたことない__。


もっと女の子らしかったら可愛く生まれていたら優しくしてくれたのかな。


なんだか虚しくていつの間にか指の痛みなんか忘れてその場を静かに去ろうとすると


「A...?どうしたんその指...!?」


すれ違いざまに私の指を見て血相を変えたリリーさんが私の手を掴んだ。

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設定タグ:お笑い , 芸人 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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がー(プロフ) - ありがとうございます、!!ゆっくりで大丈夫なので楽しみにしてますね!! (2022年7月14日 1時) (レス) id: 119bcec416 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - まるまるさん» わざわざすみません!!ありがとうございます!いつまでも待ちますし、後回しになっても大丈夫ですので、気軽に待たせていただきます! (2022年7月14日 1時) (レス) id: db6601ed95 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - うたさん» リクエストいただきありがとうございます...!私自身奥田さんに詳しくないので少し情報を集めて小説を書きますのでお時間がかかってしまうかもしれませんが気長にお待ちいただけると幸いですm(_ _)m (2022年7月12日 22時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
まるまる(プロフ) - がーさん» ありがとうございます...!リクエストもいただきありがとうございます。必ず書かせていただきますので少々お待ちいただけると幸いです(´∀`*) (2022年7月12日 22時) (レス) id: 22a67af544 (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - もしお時間ありましたら、ガクテンソクの奥田さんのお話書いていただけたら嬉しいです!! (2022年7月11日 23時) (レス) id: db6601ed95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるまる | 作成日時:2022年6月16日 1時

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