Assortment of sweets (ページ40)

今日:28 hit、昨日:26 hit、合計:86,928 hit

君が好き Lily_05 ページ40

でもドキドキしていることがバレてしまうのが怖くて

「もう～リリーくんは慣れてるなー女の子の扱いが、笑」

なんてごまかして腕の中から離れた。
まさか離されると思ってなかったのかぽかんとしているリリーくん。

『いやちゃいますよ』

「またまたそうやってー、色んな女の子と遊んでるくせに」

『本気で言ってます？』

見たことないぐらい真剣な目で見てくるリリーくん。

「えっ...」

『俺最近は誰とも遊んでまでせんよ』

『一緒に寝てるのもAさんだけです』

『...こんなに好きなのは俺だけなんすか』

そう言って辛そうな顔をしているリリーくん。

えっ待って。
今リリーくん。

「私のこと好きなの...？」

『えっ気づいてなかったんすか？』

「だって、リリーくん彼女いたから！
　
　あの時もきっと私のことを前の彼女だと思ってしてたのかと思ってたから...！」

そう詰め寄る私に

『好きやなかったらしませんよ、あんなこと』

『最初はただ飲みに行く仲良くさせてもらってる先輩ってだけでしたけど』

『話すうちに先輩じゃなくて女性としてしか見れへんくて』

『やからあの時朝起きてAさんがおったときびっくりしましたけど嬉しかったですよ』

嘘だ。そんな風に思っててくれてたなんて。

「私もリリーくんが好きだよ」

よかった、そう言って笑うリリーくん。

『じゃあ今日は寝かせませんから』

「えっ私明日朝早いって言ったよね」

『...一緒に起きてたらいいやないですか』

そう言うと今度は前から抱きしめられておでこがコツンと当たる。

『やっと家来れたし...手加減しませんからね』

そう言って甘い夜が始まった__。

---------------------------------------------------------------------------------------

(ねえねえ、そういえば私と賢ちゃんが話してた時なんか怒ってた？)

(...いや別に)

(それに誘い断ったのに初めて嫌だって言われたし...)

(別にそんな日もありますよ)

(そう？)

(てか、彼氏の前で賢ちゃん呼びはやめてもらっていいですか)

(え？なんで？)

(俺はまだリリーなのに...)

(じゃあ...将企くん？)

(うわ、今のでもう一回イケますわ)

(えっちょっ待って)

(無理、待てない)