今日:11 hit、昨日:22 hit、合計:86,967 hit
小｜中｜大
アップルパイ HigashiBukuro_03 ページ13
「....覚えててくれたの？」
『まあな、こんだけ付き合いあったら覚えてるやろ』
ぶっきらぼうでも、気まぐれでもいい。
自分の記念日を自分の好きな人が覚えててくれた。
それだけで充分嬉しい。
「..ありがとうっ..！！」
そう伝えた私を見て
『おっ、おう』
一瞬驚いたみたいだったがまたすぐにそっぽを向いてしまった。
....まだこの気持ちは伝えずにしまっておこう。
いつかちゃんと伝える勇気と自信がつく日まで大切に温めておくんだ__。
紙袋から取り出す、一つのアップルパイ。
その日、その瞬間、私が今まで食べたアップルパイの中で一番美味しくて、甘酸っぱい味がした__。
(なあ、俺にもちょっとくれや)
(なんでよ、あんたが私にくれたんでしょー)
(ええやんか、俺が買ったんやし)
(あっ、)
(うま、たまに食べるとええもんやな)
ありのままで Y.Kawai_01→←アップルパイ HigashiBukuro_02
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まるまる | 作成日時：2022年5月31日 1時
