十三話【訴え】 ページ13
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──《プロヒーロー》 "ホークス"は、とある病院の一室に足を運んでいた。
約二週間前に、
ホークス「……あれ？誰もいない……？」
病室の扉を開けると、中には誰の姿も見当たらなかった。
ホークス「……まあ、いいや。勝手に入らせてもらうよ」
ホークスはそのまま部屋に入り、ベッドの横に置かれた椅子に腰を下ろす。
ホークス「…………」
……ここは、本当に病院なのか？
あまりにも静寂すぎて、まるで別の場所に来てしまったかのような感覚になる。
しかし、その空間には確かに人の気配があった。
ホークス「……ねえ、君。いるんでしょ？隠れてないで出てきなよ」
ホークスがそう言うと、扉の影から一人の少女が現れる。
少女の身体は透けていた。
ホークス「やっぱり病院じゃなかったか……。これって、君の個性？」
『……』
ホークスの問いかけに対して、少女は何も答えず黙り込んでいる。
ホークス「……怪我をしているようだけど、何かあったのかな？」
再びホークスが尋ねると、今度は少しだけ反応を見せた。
ホークス「っ！」
すると突然、少女の手が伸びてきて、そのまま首元を掴むような動作をする。
しかし、実際に掴むことはできず、ただ通り抜けるだけだった。
『……』
少女は無言のまま、ホークスを見つめている。
ホークス「……俺に、何か伝えたいことがあるんだね？」
『……』
少女は再び無言になると、今度はゆっくりと手を伸ばしてくる。
ホークス「これは……──"写真"？」
差し出された手に握られていたのは、一枚の写真だった。
そこには、複数人の子供たちと一人の女性の姿が写っている。
『……おねがい、たすけて』
ようやく発した言葉は、助けを求める声だった。
『わたしを、とめて』
ホークス「止める？一体何を……」
『……"十年前の襲撃事件"』
ホークス「な、っ！？」
少女の言葉を聞いて、思わず目を見開く。
『わたしは、その生き残り』
ホークス「まさか君は……あの事件の被害者なのか？」
ホークスの問いに対し、少女は無言でうなずく。
『おねがい……わたしは……ヒーローを……"憎んでる"……』
それだけ言い残し、少女の姿は徐々に消えていった。
ホークス「待ってくれ！まだ聞きたいことが……！！」
慌てて立ち上がるが、すでにその姿はない。
代わりにホークスの手には、少女のものだと思われる写真が握られていた。
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クロノト(プロフ) - 何かヤンデレじみてんな轟(弟) (2022年11月21日 21時) (
レス) id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
光音@出戻り(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます(^^) (2022年11月3日 12時) (レス) @page9 id: dc1c2b938b (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 荼毘がすぐ登場していて嬉しかったです！続きが楽しみです♪ (2022年11月3日 7時) (レス) @page1 id: b9490dab21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光音@出戻り | 作成日時：2022年10月26日 20時
