そして、彼は考えるのをやめました。37

Episode1823 ページ50

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「「「えぇ！？」」」



「幽霊じゃないのかぁ…」



ドロロの考察に間違ってはいないだろう。

以前、ガスケロン人と同じように実験部隊出身だったギルルは
ギララを襲って液体化されたギロロに助けて貰った過去がある。

そして幽霊だと思っていた冬樹は明らかに落ち込んでいた。



「奴らの狙いはケロンスターとギララ…。
しかもまずは手に入りやすいギララから確実に集中狙いをしている。
となると、あのガスケロン人が来た目的はギララ…」



「…手に入りやすい……ね」



もしシュララ軍団の新たな刺客だとすれば、
考えられることはケロンスターとギララの強奪。

相手が幽霊でなくガスケロン人と分かったが、
一体どうすれば良いか分からなかった所に、
クルルはコーラを取り出した。



「安心しなァ。ガスと分かればこれでイチコロだぜェ」



［え！？コーラで一体何を…］



【ハッスルコーラ】と記載されたコーラ。
それで一体何をして退治するのか。



ガスケロン人はケロロ達のいる所をマークし、
ドアの隙間から軽々と入っていく。



「うぷ…。目には目をガスにはガスをですぅ…。げぷっ」



沢山のコーラをがぶ飲みしたタママは
見事に太って腹にガスが溜まっている状況。
これで誰しもが何をするか察するだろう。



「来たぁ！」



「コーラの飲み過ぎ1万ぷーへこきですぅ！」



ガスケロン人が来たところを合図とし、
タママはコーラに溜まったガスをおならに変えて、
ガスケロン人におならをした。

当たり前だが、被害はケロロ達にもいった。



「だ、誰かガスマスクを！」



あまりの臭さに全員は鼻を押さえて、
ガスマスクを用意して欲しいほどの臭さだった。



「ど、ドク…ドクドク…ドクドク…」



タママのおならを吸い込んだガスケロン人は
煙から元の姿に戻って苦しそうに咳込んでいた。



「やったぁ！大成功ですぅ！」



「ドクドク…ドク！」



喜びを露わにするタママにガスケロン人は
タママを集中して彼の周りを囲む。



「へ！？へぇ！？うわぁ！」



ガスケロン人のガスを吸い込んだタママは
その場で気絶して倒れると、
ガスケロン人はタママの尻の穴に侵入した。



「あはははっ！奴がお腹の中で暴れてるですぅ！」



「や、やべぇ…！」



ケロロが冷や汗を垂らした頃にはもう遅く、
身体の中で暴れていたガスケロン人に取り憑かれ、
タママはその場で浮き出した。



「あ。頭ん中に何か話しかけてきてるですぅ…」

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