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✿
［そして、あっという間に時間が過ぎていき、
気付けば3ヶ月が経っていた］
「この3ヶ月、本当にありがとう！
お陰でトラブルなく骨折も完治出来たよ！」
「…良かったです」
右手を回しながら元気良く言う店主に
反対として真顔で言うギララ。
時計を見れば既に20:00を過ぎていた。
「お疲れ様です！」
「お疲れ様」
「…はい。お疲れ様です」
一礼をする2人にギララも同じように一礼をして言う。
すると、店主の手には茶色の封筒と一緒に
かなり大きな紙袋を持っていた。
「これ、今月分の給料とこの店のパンだ」
「………沢山ありますね」
「3ヶ月分のお礼だよ！」
3ヶ月分のお礼と店主は言うが、かなりの量である。
ギララの頭の中にはパンが浮かんでいるが、
その隣ではケロロ小隊の5名が浮かんでいた。
彼らと食べようと思っているのだろう。
「……今までありがとうございました。
今度はお客さんとして買いに行きます」
「そりゃありがたいな」
「待ってますね！」
最後に改めて3人に深々とお辞儀をしたギララは
アルバイト先であるパン屋から去っていった。
これでようやく幕が閉じることになる。
ギララは息を吐きながら軍帽を被った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
公園に辿り着くと、周りの人は誰もおらず、
公園にはギララ1人だけであった。
「…ふぅ…」
少し遠くにあるブランコに乗り、ギィ、と
錆びれた音を立てながらギララはまた息を吐いた。
紙袋の中を見てみれば、メロンパンやクリームパン、
フランスパンや唐揚げパンというものもあった。
─ぐぅ〜…
ギララはそれを見て涎を垂らして腹の虫が鳴った。
貰ったものだから別に食べても良い。
なんならこのパンを貰ったのは自分自身。
上にあったメロンパンを取り出し、
クッキー部分が溢れないように手を皿にしてギララは黙々と食べる。
「…………」
結局、2回とも貰った給料はまだ1円たりとも使ってなかった。
パンを買おうと思ってもバイト先で貰えるし、
特に今は欲しい武器もない。
使う当てがなかったのでバイト先の給料、
軍本部からの給料は全て全部貯金していた。
お金も貯まり、バイトも今日で終了。
バイトがある度に食べていた飴もこれを気に別れの時だ。
明日は地球侵略会議がある。
といっても、またマンネリムードなのはお察しだろう。
その前にクルルに飴を渡しておけば良い。
ギララは空を見上げながらメロンパンに齧りついた。
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Irobi(プロフ) - ゼレビィさん» 誤字の指摘とても助かります。ありがとうございます、修正完了致しました。 (2022年7月6日 18時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゼレビィ - ページ12のとこのクルルのイニシャルちがいますよ (2022年7月6日 17時) (レス) @page12 id: 87c4baef62 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！是非とも楽しみにしてくれるととても嬉しいです！ (2022年2月6日 22時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - ガルル小隊編お疲れ様でした！番外編楽しみです！ (2022年2月6日 22時) (レス) @page26 id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» いつもありがとうございます！！これからも楽しく閲覧してくれれば幸いです！続編でもよろしくお願いします！ (2022年2月6日 21時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi x他1人 | 作成日時：2022年2月6日 14時
