Episode1103 ページ14
✿
「タルル上等兵」
「は、はいっす！」
「我々ガルル小隊の力は、ペコポン侵略部隊の代行には不足と判断し」
「っす！？」
「よって、現時刻を持って作戦を中止」
「っ！」
「直ちに撤退する」
負けを認めたガルルが冷静に淡々と言うと、
タルルは「えーー！？」と目が飛び出そうなくらいに
驚きを隠せず、ガルルを見ていた。
「以上だ」
そう言ってガルルは司令室から去ろうとした。
「ま、待てガルル！俺との決着はまだついてないぞ！」
ギロロは慌てて去ろうとするガルルを止めて、
勝負の決着をつけようとした。
「私はお前を最初に為損なった。
その時点で私の負けだ」
「違う！お前は…わざと飛行ユニットを狙い、直撃を避けた！」
「…兄を買いかぶり過ぎだ、ギロロ。
それを言うなら…ミサイルを使い、人質を無傷で救出する芸当など、
私には想像もつかん」
「ガルル…。もしやお前は最初から…」
「ギララ上等兵」
ガルルの言葉に何かを察したギロロが言うと
それを遮るかのようにガルルはギララの名前を呼ぶ。
突然名前を呼ばれたギララはコテンと首を傾げた。
「ケロン軍本部から作られた高性能なコピーロボットを
1人で倒していく姿、お見事でした」
「…いえ、別に……。貴方と比べたらまだまだですよ」
「…なるほど」
ギララと少しだけ会話を交わしたガルルは小さく頷き、
司令室から去ろうとまた歩き出した。
「ミッション・コンプリートだ」
「……？…………っ！ガルル！」
ガルルの言葉に意味が理解出来ないギロロだが、
すぐに行ってしまう彼を呼び掛けるが、無視をされる。
「タル…」
タルルは気まずそうにケロロ小隊を見たあと、
ガルルを追うように司令室から走って去って行った。
「ガルル中尉…」
ケロロはガルル達を見て敬礼をする。
それに続くようにタママ、ドロロ、ギララも敬礼をした。
＿＿＿＿
強襲揚陸型宇宙艦は地球を去っていく。
窓からはガルル、タルル、トロロが地球を見詰め、
ゾルルだけは余程落ち込んでいるのか、背中を向けて、
地球に視線を向けることすら無かった。
そして、強襲揚陸型宇宙艦が消え、
ガルル小隊は地球に去ったのだった。
その様子をケロロは見る。
「それでは総員！時間が動き出す前に
壊れた街を元通りにするであります！」
「「「了解！」」」
ガルル小隊を見送ったケロロは指示を行い、
全員はすぐにそれを了承した。
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Irobi(プロフ) - ゼレビィさん» 誤字の指摘とても助かります。ありがとうございます、修正完了致しました。 (2022年7月6日 18時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゼレビィ - ページ12のとこのクルルのイニシャルちがいますよ (2022年7月6日 17時) (レス) @page12 id: 87c4baef62 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！是非とも楽しみにしてくれるととても嬉しいです！ (2022年2月6日 22時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - ガルル小隊編お疲れ様でした！番外編楽しみです！ (2022年2月6日 22時) (レス) @page26 id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» いつもありがとうございます！！これからも楽しく閲覧してくれれば幸いです！続編でもよろしくお願いします！ (2022年2月6日 21時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi x他1人 | 作成日時：2022年2月6日 14時
