Episode1091 ページ2
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ケロボールから出るビームにタルルは当たり、
冬樹はタルルとケロボールを交互に見て、
一体何が起こっているのか理解出来ていなかった。
「やるじゃない!冬樹!」
夏美も冬樹の攻撃を見てガッツポーズをする。
「へ?」
「隙ありっ!」
「うわぁっ!」
後ろから襲い掛かってくるゾルルに気付き、
冬樹は悲鳴を上げながらケロボールのボタンを押し、
何処かに飛ばされてケロロ達が座る席へと落ちていった。
「っ、なんだ…?」
「アイツ…何やってるっすか?」
「敵はケロボールの操作に慣れていない。確保は容易だ」
一連の流れを見ていたガルルは冬樹がケロボールの
扱いに慣れていないことを見破り、
すぐ簡単に捕まえられると予測していた。
落ちてしまった冬樹は息切れをしながらも、
決してケロボールを離さなかった。
「寄越せ、ケロボール…。
零次元斬!」
「が、はっ!」
「冬樹っ!」
ゾルルの技に冬樹は避け切れずに当たりながらも、
ケロボールを抱き締めて、手からは離さなかった。
しかし、冬樹の体はボロボロになるだけだ。
夏美はそんな冬樹の姿を見て大声を荒らげた。
「愚かなりペコポン人。
その程度で我々に歯向かうとはな」
後ろから聞こえてくるケロロ大尉の言葉に夏美は下に俯いた。
「ぁ…アンタ…。何がケロロ大尉よ」
「ケロ…」
震えた声で言う夏美にケロロ大尉は少したじろぐ。
「アンタ…本当に私達のこと………忘れちゃったわけ!?」
「ゲロ」
ふらりと立ち上がってケロロ大尉の元に歩いていき
目に涙を溜めながら怒号を浴びせる夏美に
ケロロ大尉は少し戸惑いを見せた。
「この…ボケガエル!!!!!」
─バシーンッ!
夏美はケロロ大尉の頬に思い切りビンタをしたのだった。
ケロロ大尉は心底驚いた表情をして
そのまま吹き飛んで壁に激突し、
被っていたヘルメットが転がり落ちた。
「はぁ…はぁ…」
どっと疲れたのか、夏美は息切れをしていた。
「………っ!」
意識を失っていたギララは夏美の声とビンタの音で
ハッと目を覚まし、動こうとするが
全身が麻痺状態に陥っているのか動けなかった。
「まだ抵抗する力を残していたか」
「おのれ………ペコポン人っ!」
ケロロは何がプツリと切れてしまい目が赤く光る。
「きゃあああ!!」
「姉ちゃん!」
夏美の足元からは3つの宇宙ニョロが現れ、
夏美は呆気なく縛り付けられてしまった。
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Irobi(プロフ) - ゼレビィさん» 誤字の指摘とても助かります。ありがとうございます、修正完了致しました。 (2022年7月6日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゼレビィ - ページ12のとこのクルルのイニシャルちがいますよ (2022年7月6日 17時) (レス) @page12 id: 87c4baef62 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます!是非とも楽しみにしてくれるととても嬉しいです! (2022年2月6日 22時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - ガルル小隊編お疲れ様でした!番外編楽しみです! (2022年2月6日 22時) (レス) @page26 id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» いつもありがとうございます!!これからも楽しく閲覧してくれれば幸いです!続編でもよろしくお願いします! (2022年2月6日 21時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Irobi x他1人 | 作成日時:2022年2月6日 14時