検索窓
今日:20 hit、昨日:7 hit、合計:13,536 hit

Episode1091 ページ2




ケロボールから出るビームにタルルは当たり、
冬樹はタルルとケロボールを交互に見て、
一体何が起こっているのか理解出来ていなかった。



「やるじゃない!冬樹!」



夏美も冬樹の攻撃を見てガッツポーズをする。



「へ?」



「隙ありっ!」



「うわぁっ!」



後ろから襲い掛かってくるゾルルに気付き、
冬樹は悲鳴を上げながらケロボールのボタンを押し、
何処かに飛ばされてケロロ達が座る席へと落ちていった。



「っ、なんだ…?」



「アイツ…何やってるっすか?」



「敵はケロボールの操作に慣れていない。確保は容易だ」



一連の流れを見ていたガルルは冬樹がケロボールの
扱いに慣れていないことを見破り、
すぐ簡単に捕まえられると予測していた。

落ちてしまった冬樹は息切れをしながらも、
決してケロボールを離さなかった。



「寄越せ、ケロボール…。



零次元斬!」



「が、はっ!」



「冬樹っ!」



ゾルルの技に冬樹は避け切れずに当たりながらも、
ケロボールを抱き締めて、手からは離さなかった。
しかし、冬樹の体はボロボロになるだけだ。

夏美はそんな冬樹の姿を見て大声を荒らげた。



「愚かなりペコポン人。
その程度で我々に歯向かうとはな」



後ろから聞こえてくるケロロ大尉の言葉に夏美は下に俯いた。



「ぁ…アンタ…。何がケロロ大尉よ」



「ケロ…」



震えた声で言う夏美にケロロ大尉は少したじろぐ。



「アンタ…本当に私達のこと………忘れちゃったわけ!?」



「ゲロ」



ふらりと立ち上がってケロロ大尉の元に歩いていき
目に涙を溜めながら怒号を浴びせる夏美に
ケロロ大尉は少し戸惑いを見せた。



「この…ボケガエル!!!!!」



─バシーンッ!



夏美はケロロ大尉の頬に思い切りビンタをしたのだった。

ケロロ大尉は心底驚いた表情をして
そのまま吹き飛んで壁に激突し、
被っていたヘルメットが転がり落ちた。



「はぁ…はぁ…」



どっと疲れたのか、夏美は息切れをしていた。



「………っ!」



意識を失っていたギララは夏美の声とビンタの音で
ハッと目を覚まし、動こうとするが
全身が麻痺状態に陥っているのか動けなかった。



「まだ抵抗する力を残していたか」



「おのれ………ペコポン人っ!」



ケロロは何がプツリと切れてしまい目が赤く光る。



「きゃあああ!!」



「姉ちゃん!」



夏美の足元からは3つの宇宙ニョロが現れ、
夏美は呆気なく縛り付けられてしまった。

Episode1092→←■Episode1090



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
設定タグ:ケロロ軍曹 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Irobi(プロフ) - ゼレビィさん» 誤字の指摘とても助かります。ありがとうございます、修正完了致しました。 (2022年7月6日 18時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
ゼレビィ - ページ12のとこのクルルのイニシャルちがいますよ (2022年7月6日 17時) (レス) @page12 id: 87c4baef62 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます!是非とも楽しみにしてくれるととても嬉しいです! (2022年2月6日 22時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - ガルル小隊編お疲れ様でした!番外編楽しみです! (2022年2月6日 22時) (レス) @page26 id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - シャルルさん» いつもありがとうございます!!これからも楽しく閲覧してくれれば幸いです!続編でもよろしくお願いします! (2022年2月6日 21時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Irobi x他1人 | 作成日時:2022年2月6日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。