Episode1089 ページ50
✿
「…………っ」
ギララはその場で起き上がろうとするが、
右腕の骨折の痛みにより、思うように動けず、
痺れて震えている左手をケロロに向けて伸ばす。
取り戻しかけていた意識はまたすぐになくなり、
伸びていた左手は落ちて、目を瞑ったのだった。
「日向冬樹。データによれば争いを好まない平和主義者となっているが…。
降伏するために現れたわけでは無さそうだな」
既に冬樹の事も調べ上げていたのか、
ポツリポツリとデータから読み取った情報を言うが、
彼を見て反撃しに来たことを察していた。
「お前たちがケロボールを欲しがっているのは分かっているんだ！
これが、ケロン軍にとって、重要だということも…。
そして…その気になれば地球だって破壊出来るってことも！」
冬樹は右手にケロボールを前に出して言い、
夏美は不安そうにガルル小隊と冬樹を交互に見つめる。
しかし、ガルルは何も言わずにただ黙っていた。
「(僕はなんの力もないただの中学生…。
でも…絶対に軍曹達を助けて見せる…。
そう。友達だから…)」
洗脳されてしまったケロロを見て、
絶対に助けると冬樹は心に決めた。
「お前たちが侵略されるくらいなら！
僕が地球を壊す！」
ガルル小隊にそう宣言した冬樹は
ケロボールにあるボタンの上から指を置き、
今にもボタンを押しそうになった。
しかし、ケロロ大尉は無反応。
ガルルはジッと冬樹を見詰め、冬樹は冷や汗を垂らした。
［地球の運命は、日向冬樹の手に託された。
ケロロ小隊とガルル小隊の死闘。
次回、完結］
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Irobi(プロフ) - クロごまさん» コメントありがとうございます。ご感想もとても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
クロごま - こ、コピーロボット！？これは予想していませんでした…。 (2022年2月3日 13時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！そう言っていただき、とても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます！(^^) (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - 劇場版お疲れ様でした！上等兵くん凄くかっこよかったです！ (2022年2月1日 13時) (レス) id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年1月31日 23時
