そして、彼は考えるのをやめました。22

Episode1084 ページ45

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〈このスーツの追加武装は亜空間内を機動大脈から転送される。
お前の自由なイメージで戦え〉



「おっけー！！」



ロボット達が光線を撃っていくのに対し、
夏美は素早く交わし続ける。



〈後ろだ！夏美！〉



「…っ！」


ギロロからの注意を払いながらも後ろから
敵が接近していることに気付いて、
銃を取り出して一発撃って光線が勢いよく出る。

その光線は多数の小型ロボットに当たって爆発した。
しかし、光線に当たらなかったロボットは
夏美にまたもや攻撃を仕掛けるべく光線を撃つ。



〈シールド転送！〉



夏美の前に大きな盾が現れ、敵からの光線を守る。



〈上だ！〉



「っ！」



上を見上げると、小型ロボットは夏美に襲い掛かるが、
全て盾でガードをし、その衝撃で大爆発する。



「きゃあぁぁ！！」



夏美が悲鳴を上げて吉翔学園の校庭に落ちそうになるが、
背中に付けてあった装置がエンジンを吹かせ、
なんとか落ちずに済んだものの、
後ろに下がって学校の窓から入っていく。

その際にガラス窓は割れてしまった。



「うわぁああ！」



夏美は敵からの攻撃を避け続ける。



〈どうした夏美。逃げてばかりでは埒が明かんぞ〉



「うるっさいわね！
学校の中で、派手にドンパチしろっていうの！？」



学校の中で攻撃でも仕掛けたりしたら、
学校側に迷惑がかかることを予測して、
アナウンスに反論する。

学校の屋上に登って壁を足で蹴り、
屋上のドアを足で開けてすぐに手で閉じる。

小型のロボットはドアが閉められたことによって
行き止まりになってしまったが、
構わず直行すると、案の定爆破した。



「遠慮なくいくわよぉ！」



夏美は両手にライトソードを取り出し、
飛び交ってくるロボットと戦っていった。



「やぁっ！たぁっ！！！」



そして、奥東京市の空には爆撃音で鳴り止まなかった。

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