Episode1078 ページ39
✿
─一方で、夏美達はケロロからのメッセージを振り返っていた。
「何よ…ボケガエルのやつ…。
そんなピンチだなんて…一言も言ってなかったじゃない…」
「僕達…軍曹のこと疑ってた」
夏美はケロロから何も聞かされていない情報に少し怒り、
昨日のネットワーク障害でケロロを
疑っていたことを冬樹は深く反省していた。
「今は悔やんでる時じゃないでしょ！
ケロちゃんは、仲間を裏切ってまでアタシ達を助けてくれたのよ？
今度は、アタシ達が…ケロちゃんの為に何ができるのかを考える番よ！」
秋は落ち込んでいる様子の2人に喝を入れる。
「っ！私達に…出来ること…」
秋の言葉でハッとした夏美はポケットから、
ギロロに貰った赤い小型の機械を取り出した。
＿＿＿＿
「我慢出来ないことがあったら、そいつを使え」
＿＿＿＿
あの時のギロロの言葉が脳裏に浮かび、
夏美は決心した表情をした。
「私、やる！」
「「え？」」
いきなりやる気を出して言う夏美に
冬樹と秋は彼女に視線を向けて
あまり理解出来ていないようであった。
「行くわよぉ！！！」
夏美が小型の機械を振り下ろすと、
彼女の体が光り始めた。
「姉ちゃん！」
「夏美！？」
機械によってパワードスーツ姿に変わり始める
夏美を冬樹と秋は驚きながら見るだけであった。
＿＿＿＿＿
真剣な表情で言うギララにガルルは見詰めていた。
サングラスからは赤い目がちらりと見える。
「これはこれは、ケロン軍から『冷酷』とまで言われたギララ上等兵。
またお会い出来て嬉しいですぞ」
「…今は世間話なんてしてる暇はないです。
もう一度言います。
ガルル中尉、ボクが相手です」
ガルルからの話に流されないようにしており
ギララの意思は固く、ガルルと直接戦おうと
銃を握っている手には汗が垂れていた。
「私も貴方とここで戦えることを光栄に思います。
……しかし、貴方の相手は私ではありません」
「……？何言って…」
ガルルの言葉に理解が出来ないギララは
構えていた銃をつい降ろしてしまう。
すると、ガルルの背後にいた何者かがやって来た
次の瞬間、いきなり銃声が響き渡った。
「………」
「ギララ！」
弾がギララの頬にかすり、軍帽に穴が開き、頬からは血が伝う。
ギララは真顔で頬に伝った血を腕で拭い、
ケロロも彼を心配して名前を叫ぶ。
しかも、撃たれたのは光線銃ではなく、普通の拳銃であった。
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Irobi(プロフ) - クロごまさん» コメントありがとうございます。ご感想もとても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
クロごま - こ、コピーロボット！？これは予想していませんでした…。 (2022年2月3日 13時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！そう言っていただき、とても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます！(^^) (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - 劇場版お疲れ様でした！上等兵くん凄くかっこよかったです！ (2022年2月1日 13時) (レス) id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年1月31日 23時
