Episode1076 ページ37
✿
日向家1人1人にメッセージを送るケロロ。
それが別れの言葉として聞こえてしまい、
秋と夏美は悲しそうな顔をして見詰めていた。
〈そして冬樹殿。
冬樹殿とお友達になれて、本当に良かったであります〉
「軍曹！」
最後に大親友であった冬樹に別れを告げ、
冬樹は納得のいっていない表情で叫んだ。
〈我輩、これまで本当に…本当に楽しかったであります！〉
ケロロが真剣な口調で言った後
ゆっくりと右手をあげて頭に持っていく。
夏美と冬樹は言葉を失う。
そのポーズは『敬礼』であったのだから。
そして送信が終わったのか、パネルが消えた。
「ぐ、ぐんそう…っ」
冬樹は震えた声でケロロの名を言う。
「軍曹ーーー！！！！」
そして、冬樹は泣きながら声を荒らげて
ケロロの名前をもう一度呼んだのだった。
＿＿＿
「なーんちゃってぃ！ビックリしたぁ〜？
えへっえへっえへっ！」
「まさにドッキリ大成功」
「ギララくんノリノリじゃ〜ん！分かってるぅ〜！」
シリアスな雰囲気から一気に変わり、愉快そうに笑うケロロと
ギララが『ドッキリ大成功！』という看板とヘルメットを被っていた。
こんなことをしている場合でないというのに、
完全にアホ丸出しの2人であった。
「おじさま！敵の妨害で回線がダウンしました！」
「エ」
「……モアちゃん。因みに何処から送信されてない…？」
「なんちゃってーのところから送信されてません！」
「おーのーーーー！！！！！」
恐る恐るギララが何処から冬樹達に会話が届いていないのか聞くと
どうやら最後の部分だけみたいだった。
かなりまずい状況に陥ったケロロは
絶望から頭を抱えて悲鳴を上げていた。
「ちょっとぉ！洒落になってねぇよ！
それじゃあまるで遺言みたいじゃん！
縁起でもないでありますよおおお！！！」
「隊長、落ち着いてください」
泣き喚くケロロにギララは看板とヘルメットを捨てて
抱き着きながら冷静に彼を止めようとしていた。
「これはこれは」
「ゲロっ！？」 「っ！」
「このような状況にあって尚、余裕たっぷりであられますな。
流石は現ペコポン侵略先行部隊隊長…。
ようやくお会い出来ました、ケロロ軍曹」
司令室にやって来たのは、ガルル小隊隊長である
ガルル中尉であり、右手には銃を持っていた。
ガルルの姿を見たケロロと、あのギララも目を開く。
「ガルル……中尉…」
「早速本題に入りましょうか」
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Irobi(プロフ) - クロごまさん» コメントありがとうございます。ご感想もとても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
クロごま - こ、コピーロボット！？これは予想していませんでした…。 (2022年2月3日 13時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！そう言っていただき、とても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます！(^^) (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - 劇場版お疲れ様でした！上等兵くん凄くかっこよかったです！ (2022年2月1日 13時) (レス) id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年1月31日 23時
