Episode1040 ページ1
✿
「…ギロロ先輩、何してたんですか？
随分と遅かったようですけど…」
「……あれから、祠に行ってきたんだ。
キルルを止めるヒントがあるかもしれないからと。
祠の中の壁画にはやはりキルルの事が書かれてあり、
他にも………
ミララが書かれていたんだ」
「…ミララが、ですか…？」
ギロロ、冬樹、夏美の3人でキルルを
復活させてしまったという祠へ行ってきたらしい。
その事について説明するギロロに
ギララは少し震えた声で呟いた。
＿＿＿＿＿＿
「ゲロぉ〜！？」
ケロロが自分の部屋の扉を開くと、
悲惨な状態になっており、
自分で組み立てたガンプラやテレビがボロボロになっていた。
すると、冬樹と2人で一緒に買った
ジム・スナイパーカスタムを見付けたので、
ケロロはそれを取ろうと必死に手を伸ばした。
しかし、いきなりケロロの足を掴む人物がいた。
「こんなところにいたら危ないよぉ！」
ケロロの後を追っ掛けてきた冬樹だった。
「邪魔するなであります！」
「へ！？軍曹ったら…！」
融通の効かないケロロに冬樹はなんとしてでも避難させようとすると、いきなり揺れが訪れ、頭上からはキルルの触手が伸びてくる。
「っ！」
「ゲロぉ！？」
冬樹はそれに気付いてケロロを引っ張り、
それにケロロは驚いて声を上げる。
なんとか二人は幸いに怪我はしておらず、
冬樹は安心して「良かった…」と呟いた。
「なにすんだよ」
「え？」
「我輩の…ジム・スナイパーカスタムが…」
「………」
泣きそうな声でポツリポツリと言うケロロに
冬樹は黙って彼を眺める。
「せっかく…せっかく冬樹殿と一緒に買ったのに…」
「軍曹…」
冬樹を想い、涙しながら言うケロロを見て
冬樹は自然と笑みをこぼしていた。
すると、額にあった冬樹の☓印、
鼻にあったケロロの☓印は消えていった。
「「あれ？」」
二人は不思議そうに☓印のあった場所を撫でる。
「軍曹…」
「冬樹殿…」
二人が微笑み合っていると、
突然部屋のドアから勢いよく何かにぶつかり、
冬樹とケロロは悲鳴を上げながら吹っ飛んでいく。
「二人共合格です！」
「「ミララ！？」」
そこにはなんと、二人の後を追っ掛けていたのか、
土偶に乗ったミララがいたのだった。
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Irobi(プロフ) - クロごまさん» コメントありがとうございます。ご感想もとても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月3日 16時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
クロごま - こ、コピーロボット！？これは予想していませんでした…。 (2022年2月3日 13時) (レス) id: cb56eb981d (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - 木綿のおとうふさん» ありがとうございます！そう言っていただき、とても嬉しいです。励みになります！ (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
Irobi(プロフ) - ゆっこさん» ありがとうございます！(^^) (2022年2月1日 20時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
木綿のおとうふ(プロフ) - 劇場版お疲れ様でした！上等兵くん凄くかっこよかったです！ (2022年2月1日 13時) (レス) id: 8b26f2b109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年1月31日 23時
