Episode1021 ページ32
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1人だけ何処か遠くを見ているギララに、
タママは首を傾げながら聞く。
ギララは少し黙ったが首を振って返事をした。
＿＿＿＿
「心配しないで…！すぐまたバイト見つかるわよ。
それまでラビー頑張るから…！元気出して！」
「ハーッハッハッハッハ」
「そんなに落ち込まないで！お兄ちゃん！」
夜の住宅街を歩き、仕事の雑誌を両手に抱えて、
今日も今日とて仕事を見付けることが出来なかった556。
ラビーはそれを慰め、556は笑っているが、
何処か寂しさを感じるものだった。
二人はそんな掛け合いをして祠の前を通る。
「キルキルキルキルキルキルキルキルキルキル…」
白い体色につり上がった目、
そして上には☓とマークが書かれている
ケロン人が祠の前で姿を表す。
「ハーッハッハッハッハ」
「っ！」
何か視線を感じてラビーと556はすぐに後ろを振り返ると、
先程の宙に浮いていた白いケロン人が
二人の元へ猛スピードで駆け出した。
「キャアーーーー！！！」
ピンク色の光りに包まれて反射的に目を瞑り、
二人が目を開けると特に何も異変は起きなかった。
「ハーッハッハッハ」
556は笑いながら、ラビーは眉を下げて
空に去っていく白いケロン人を見詰めていた。
「おわぁっ！」
パトロール中で自転車に乗っていた警察も白いケロン人にぶつかってピンク色の光に
包まれるが、先程同様変化が見られない。
サンイラズの会社に白いケロン人が入り、
社内にいる全員が被害にあっていた。
「何だ今のは」
しかし、やはり異変は起きず、
サンイラズの社長が窓を開けて
空に去っていく白いケロンを見詰めていた。
次々に色々な家に自らピンク色の光を
放っていく白いケロン人。
「…………」
そんな彼をもう一人のケロン人の少女が
黙って見つめていたのだった。
＿＿＿＿＿＿
─そして、次の日。
町中にはニュースで取り上げられる程の、
突然額に現れた謎の☓マークについて、話題が持ちきりであった。
「…………？」
奥の林からアンチバリアを作動したギララは姿を現して、
軽くランニングをしようとすると、
1人の母親が女児と向かい合わせて、
目を瞑っているところを目撃した。
しかし、ギララは興味が無さそうに視線を逸らしてランニングをした。
「わぁ！ママすごーい！」
「ふふっ」
少女の額には母親と同じ☓マークが浮かび上がり、
それを触って大はしゃぎをしていたのだった。
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Irobi(プロフ) - シャルルさん» いえいえ！いつも応援してくださり、ありがとうございます！とても励みになります！全然気にしないでくださいね。これからもよろしくおねがいします！ (2022年2月1日 23時) (
レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - あ、もう続編来てる！？すみません！書き込んでしまって、これからも応援します！ (2022年2月1日 23時) (レス) id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - 続編おめでとうございます！応援してます！ (2022年2月1日 23時) (レス) id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年1月29日 21時
