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Episode1003 ページ14




「んじゃ次は我輩が一曲!」



「「「いえーい!」」」



[まだ歌うんかい!]



アイドルグループそっちのけで、最早カラオケ大会となってしまい、
ナレーターのツッコミが追い付けなくなりそうであり、
ケロロは気にしない様子でマイクの音を確かめる。



「K・O・K・O・R・O 心のもんだい!
へーいーはーほーはーほー!ヘホホ運送!


………っ!」



「どうしたですぅ?」



最後の部分だけうろ覚えで歌っていたケロロだったが、
何かに気付いて歌うのをやめてしまう。
彼の様子を可笑しく思ったタママが声を掛ける。



「…今……なんか重要なキーワードが…」



「確か……ヘホホ運送、と歌っていたが」



「違うであります!本当はヘホホ運送じゃなくって…
け、け、け、お…。おぉっ!そうだ!」



[お、思い出せそうですか…?]



なんとか引っ張り出せており、何か閃いたケロロに
5人は彼の方をジッと見詰めて生唾を飲み込み、
ナレーターも緊張しながら彼を見る。



「あー!全然思い出せないでありますよー!」



[私は泣きたくなってきましたよ…]



やはり、思い出せずに床で暴れまくるケロロに
タママ、ギロロ、モアは肩を落とし、クルルは笑い、
ギララだけは真顔で見詰めるのだった。

ナレーターも泣きそうな声で言い、
限界が超えそうなところまで我慢していた。



「それなら、ダンスはどうでござろう!」



何処かで聞き覚えのある声の方に6人は視線を向けた。



「アイドルといえばダンシング!
体を激しく動かせば、何か思い出せるかもしれないでござる!」



ケロロの部屋の天井からドロロがやって来て、
素晴らしい提案をしてきたが、ケロロ達はポカンとしてドロロを見ていた。



「アンタ…いつからそこに…?」



「最初から…ずーっと…」



「全然気が付かなかったですぅ!」



「だっ!とっとっ!とにかく!
拙者も記憶を取り戻したいでござる!

さぁ皆!まずはアイドルに欠かせない!バク転でござる!ニン!」



ケロロとタママに少し傷付きながらも、
あまり気にしないようにして、
手本としてバク転をしようとドロロは高く跳ぶ。

そして、ナチュラルにドロロも記憶が無かったみたいだ。



「イエーーーイ!」



ドロロは綺麗にそしてとてもノリノリにバク転をしていき
冷蔵庫の前に立って決めポーズをとる。



「さぁ!一緒に!」



「「「しら〜っ」」」



ノリノリなドロロとは真反対に、6人の空気は完全にしらけていた。

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Irobi(プロフ) - シャルルさん» いえいえ!いつも応援してくださり、ありがとうございます!とても励みになります!全然気にしないでくださいね。これからもよろしくおねがいします! (2022年2月1日 23時) (レス) id: 52641999dc (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - あ、もう続編来てる!?すみません!書き込んでしまって、これからも応援します! (2022年2月1日 23時) (レス) id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - 続編おめでとうございます!応援してます! (2022年2月1日 23時) (レス) id: cbde2dbdab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Irobi | 作成日時:2022年1月29日 21時

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