そして、彼は考えるのをやめました。27 (ページ10)

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Episode1273 ページ10

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「さ、流石に…3パターンのセリフだと無理があるんじゃないのか？」

「あっ…大変です、聴衆率が下降し始めてます！」

「そ、そんじゃあここで一旦CM！
そしてこの後…いよいよあの禁断の質問を
すももちゃんにぶつけちゃうでありまーす！」

聴衆率が下がってしまい、慌てたケロロは
無理矢理CMへと移動させた。

【CM中】

「き、禁断の質問とはなんだ！
どんな質問集だ！3パターンしか答えはないんだぞ！大丈夫なのか！？」

あの3パターンでやり過ごすことは無理だと
ギロロは抗議し、ケロロは腕を組んで
うーんと唸って深く考え込んでいた。

「こうなったら…やっぱり誰かに
すももちゃん役をやってもらうしかないであります」

「おじさま！私にやらせてください！
てゆーか、自信満々？」

「いや、モア殿。その喋り方ではダメであります！
すももちゃんは語尾に四字熟語を付けたりしない！」

モアが自信満々に手を挙げて立候補するが、
彼女の喋り方からして無理だと判断し、
モアにすもも役をやらせることは不可能だと感じた。

「それじゃボクがやるですぅ！」

「いや！すももちゃんは語尾にですぅ！を付けたりしない！」

「…………」

「？どうかしたでござる？ギララ殿」

タママが立候補するが、これも彼の喋り方から
無理だとケロロは判断する。

するとギララはジッとドロロを見つめ、
その視線に気付いたドロロが声をかける。

「いやいや…ドロロも語尾にござるがあるからダメとして…
ギララも前回からして論外だし」

「…前回？論外？」

「誰でもいいから早く決めてくれよなァ。CMが明けるぜェ」

当たり前だがドロロも語尾のござるから外され、
ギララを見るが前回試しにすもも役で練習されたが
全て「分からない」だの「知らない」だのと答え、
ケロロは始めからギララをすもも役にする気はなかったみたいだ。

しかし、そんなことをギララは覚えていないように首を傾げていた。

すると、クルルからCMが明けると報告を受ける。

「こうなったら、やはりギロロ伍長！
貴様しかいないであります！」

「ま、また俺かぁ！？」

「今度は前のような失敗は冒さぬよう、
クルルの発明したこのリボン型変声機を使うであります！」

そう言ってケロロが取り出したのはピンクに
白のラインが入った大きなリボンだった。

「…なんで最初から使わなかったんだろう」

ギララは小さくそう呟いた。