■Episode1268 ページ5
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【ケロロ 復活！怪傑ドーパミン であります】
＿＿＿＿＿＿＿＿
［夏祭りにはまだちょっと早いこの季節。
何処からともなく聞こえてくるこの曲］
リビングからは盆踊りらしき曲が流れていた。
夏美と冬樹はその音に気付いて本を読む手を止めた。
ケロロの部屋にはThe・祭りと感じられる装飾がされており、
櫓の周りにはクルル以外のケロロ小隊5名とモアが
『地球侵略音頭』を踊っていた。
〈遠い星かぁらやってきた♪〉
櫓の上にいるクルルは寝転んでパソコンを弄る。
一人だけやる気なさそうだ。
「あー！ダメダメ！音楽ストップ！」
ケロロからストップが入り、クルルは無言で音楽を切る。
「ちょっとギロロ！そこ足の動きが違うでしょ！？
そうじゃなくて…こう！」
「こ、こうか？」
「そうそう…全くもう…何回言えば分かるでありますか！
はい、じゃあもう一回いくでありますよ」
どうやら踊りを間違えていたギロロに
ケロロがダメ出しをして手本を見せていた。
そんなところをタママはケロロが教えている踊りを踊っており、
ドロロとギララは並んでそれを見つめ、
モアも微笑ましそうにその姿を見ていた。
「音楽スタート！」
そしてクルルは無言でスイッチを押す。
また音楽は流れ、ギロロは一生懸命ステップを取る。
が、そのステップは少しぎこちなかった。
「あー！ダメダメ！そこはこうでしょ！
じゃんじゃじゃんじゃじゃーで…右からこう！」
「何やってんの…？アンタ達…」
「っ！」
また動きを教えるケロロに音を聞きつけて
夏美と冬樹が部屋へとやって来た。
説教を受けているギロロは気付いたものの、
ケロロは全く気付いてすらいなかった。
「何って！だから何度も説明したでしょ！
夏祭りの季節に向けて…このペコポン侵略音頭を
流行らせようって計画！
で、曲が売れれば、侵略予算もがっぽり！
げ、ゲロ！？冬樹殿に夏美殿…」
一連の作戦を聞いた夏美は顔を顰めて腰に手を当てる。
「なんか楽しそうな作戦だね！」
「盆踊りは日本の文化。
子供たちも大喜びの作戦でござる！」
「このために部屋の荷物全部運び出してたんだ」
前回の七夕でギロロのテントごと運び出していたのは、
盆踊りの練習をしたかったかららしい。
冬樹は納得したように言った。
「いやっ、まぁ…そういうことで…。
ささっ！夏美殿！冬樹殿もご一緒に！
あほれ！ゲ〜ロゲロ！ゲロ！ゲロゲロロ！」
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作者名：Irobi | 作成日時：2022年3月18日 20時
